ヘンリー・コトー
ヘンリー・スアレス・コトー
ヘンリー・スアレス・コトー（Henry Suarez Cotto, 1961年1月5日 - ）は、アメリカ合衆国ニューヨークに生まれた元プロ野球選手です。ポジションは外野手で、右投右打の選手として知られています。彼の両親はプエルトリコ出身で、コトーも生後3ヶ月でプエルトリコに移りましたが、ニューヨークで育ちました。
経歴
コトーは1980年にシカゴ・カブスと契約し、その後1984年4月5日にサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャーデビューを果たします。その後、1984年にニューヨーク・ヤンキースへトレードされ、さらに1987年にはシアトル・マリナーズへ移籍します。1992年にはフリーエージェントとなり、1993年には再度マリナーズと契約します。1994年にはボルチモア・オリオールズと契約しますが、一度も出場することはなく、同年に読売ジャイアンツへ移籍となります。
そこでコトーは、18本の本塁打のうち12本を左投手から放つという優れた成績を残しており、特に日本シリーズでは優れたパフォーマンスを見せました。1995年の契約が保留扱いだった際も、コトーは選手会への加入が認められず、結果的にシカゴ・ホワイトソックスと契約し、AAA級ナッシュビル・サウンズでプレーした後、引退を迎えました。
引退後
現役引退後、コトーはマリナーズのマイナーリーグでコーチとしてのキャリアをスタートさせました。2002年にはマリナーズの走塁コーチを務め、以降は傘下のチームで様々なコーチ職を歴任しました。2010年からはサンフランシスコ・ジャイアンツにて、マイナー巡回外野守備兼走塁コーチとして活動しています。
人物
コトーは特徴的なスキンヘッドと口髭を持つ選手で、左投手に強いことで知られています。彼は中日ドラゴンズの選手の中でも特に今中慎二や山本昌広らとの対戦で成果を上げました。ただし、守備には課題があり、その肩の弱さが目立つ場面もありました。彼は俊足を生かして1番バッターを務めることもあれば、左腕相手のクリーンナップにも挑みました。
コトーは巨人在籍時に派手な数字を残すことはできなかったものの、独特のスイングスタイルと予測できないプレースタイルで対戦相手に恐れられる存在となっていました。また、東京ドームで行われた対広島東洋カープ戦では、佐々岡真司から頭部に危険球を受けた際にも冷静さを失わず、「スッポ抜け」の球として平然としていました。このような逸話も彼のキャラクターを物語っています。
詳細情報
年度別打撃成績
（データは省略）
年度別守備成績
（データは省略）
表彰
- - 日本シリーズ優秀選手賞：1回（1994年）
記録
背番号
- - 28（1984年）
- - 46（1985年 - 1987年）
- - 17（1987年）
- - 28（1987年 - 1993年）
- - 29（1993年）
- - 53（1994年）
関連項目
- - メジャーリーグベースボールの選手一覧
- - 日本プロ野球の外国人選手一覧
- - 読売ジャイアンツの選手一覧
外部リンク
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