ベイビィ・ポータブル・ロック

ベイビィ・ポータブル・ロック

「ベイビィ・ポータブル・ロック」は、1996年3月20日に発売されたピチカート・ファイヴの10枚目のシングルです。この楽曲は、日産自動車の「ミストラル」のCMソングとしても特に有名で、サビでは「ふたりのBABY.ミストラル.」と商品の名前が繰り返されます。これにより、楽曲は耳に残る印象を与え、同時に商品の宣伝効果も高めました。

CDシングルとアナログシングルの2つの形態でリリースされ、本楽曲の発表に先立ち、コロムビアの音響部門からは「ポータブル・レコード・プレイヤー GP-3R」の特別モデルが販売されました。この商品は、ピチカート・ファイヴの楽曲に合わせてデザインされており、ファンにとっては特別なコレクションとなりました。

ボーカルの野宮真貴は、かつて「ポータブル・ロック」という別のグループに所属していた経歴があり、曲名はその名を意識したものとされています。また、音楽的なスタイルも、彼女が過去に関わったプロジェクトを連想させる要素が含まれており、既存のファンにとっても新しい魅力を提供しています。

このシングルは、MBSラジオ『かめばかむほど亀井希生です!』のテーマ曲としても取り上げられ、ラジオかなざわの『おはよう あさ生ラジオ!』では、収録されているインストゥルメンタルバージョンが使用されるなど、メディアでも幅広く活用されています。

収録曲

CD (CODA-909)

1. ベイビィ・ポータブル・ロック (詞／曲：小西康陽)
- 日産自動車「ミストラル」CMソング
- 住友不動産商業施設「有明ガーデン」CMソング

2. ベイビィ・ポータブル・ロック (instrumental) (曲：小西康陽)

3. 悲しい歌 featuring readymade string quartet triste (詞／曲：小西康陽、編曲：村山達哉)
- 前年のシングル「悲しい歌」のストリングスバージョンで、金原千恵子の率いる金原ストリングスが演奏しています。

4. ベイビィ・ポータブル・ロック (jingle mix) (詞／曲：小西康陽)
- CMで使用されたバージョンで、サビの歌詞は「ふたりのBABY.ミストラル.」に変更されています。

アナログ盤 (COKA-4)

• - CD盤と同様の内容が収録されています。

収録アルバム

• - リミックス・アルバム『宇宙組曲』（1996年6月21日）- BABY MEXICAN ROCK VERSION
• - アルバム『ハッピー・エンド・オブ・ザ・ワールド』（1997年6月21日）- my baby portable player sound
• - ベスト・アルバム『ピチカート・ファイヴJPN〜Big Hits and Jet Lags 1994-1997』（1997年12月10日）
• - ベスト・アルバム『シングルス』（2001年6月21日）
• - コンピレーション・アルバム『Love-51 ＊アイニ コイ＊』（2003年11月26日）

この楽曲は、バニラビーンズや野宮真貴、自身のセルフカヴァー、さらには初音ミクとのコラボレーションなど、他アーティストによるカヴァーも数多く存在します。特に初音ミクとのコラボでは、新しいファン層に向けたアプローチが行われました。それだけ「ベイビィ・ポータブル・ロック」が多くの人々に愛され続けている証といえるでしょう。

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