ベスト+裏ベスト+未発表曲集

Coccoの『ベスト+裏ベスト+未発表曲集』は、2001年9月5日にビクターエンタテインメントから発売されたベストアルバムです。同年、シングル「焼け野が原」とアルバム『サングローズ』のリリース後、活動を休止したCoccoが、それまでの音楽活動の集大成として発表しました。

アルバムの構成と特徴

このアルバムは、Cocco自身が選曲を手がけており、彼女の音楽キャリアを網羅する内容となっています。収録内容は、シングルタイトル曲を中心に、シングルのカップリング曲、アルバム収録曲、そして未発表曲という構成です。Disc1とDisc2には、アルバム未収録の楽曲が計7曲、未発表曲が計5曲含まれています。

初回盤には、特典として特製ステッカーが付属し、さらに新曲2曲を収録したボーナスCD（Disc3）が同梱されました。このボーナスCDは8cmCDでプレスされています。Coccoの作品におけるボーナスディスクは、「風化風葬」「Heaven's hell」「blue bird」など、ほぼすべて8cmCDでプレスされているのが特徴です。

チャート成績とアルバムの影響

発売週のオリコンアルバムチャートでは、『ラプンツェル』以来となる通算3作目の初登場1位を獲得し、翌週まで2週連続1位を記録しました。このアルバムのリリース後、Coccoは2006年まで個人名義での本格的な活動を休止し、アルバムとしては同年の『ザンサイアン』まで約5年間リリースが途絶えることとなりました。

低価格盤の発売

2007年7月25日には、アルバム『きらきら』の発売を記念して、低価格盤が2480円で期間限定発売されました。ただし、この低価格盤にはボーナストラックは収録されていません。

収録曲について

アルバムには、Coccoの代表曲である「カウントダウン」「水鏡」「強く儚い者たち」などが収録されています。これらの楽曲は、彼女の独特な世界観と感情が込められており、多くのファンを魅了してきました。また、未発表曲やアルバム未収録のカップリング曲も収録されており、Coccoの音楽の幅広さを知ることができます。

Disc3に収録された「眠れる森の王子様 〜春・夏・秋・冬〜」は、アルバム『ブーゲンビリア』収録曲ですが、ここではインディーズ盤「Cocko」に収録されていたバージョンが収録されています。「ひよこぶたのテーマPART2。」は、NHK『みんなのうた』で使用された楽曲で、2分8秒と短いながらも印象的な曲です。

『ベスト+裏ベスト+未発表曲集』は、Coccoの初期の音楽活動の集大成であり、彼女のファンにとっては必携のアイテムと言えるでしょう。また、Coccoの音楽に初めて触れる人にとっても、彼女の魅力を知るための最適なアルバムです。

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