ベルシー橋

ベルシー橋は、パリのセーヌ川を跨ぎ、12区のベルシー大通りと13区のヴァンサン・オリオール通りを結ぶ橋です。メトロ6号線が橋上を走るという特徴も持ち合わせています。

この橋の歴史は、以前存在した吊り橋の老朽化に伴い、新たな橋を建設したことに始まります。1832年に完成した吊り橋は有料で、歩行者から馬車まで、通行料が細かく設定されていました。しかし、構造上の問題から1863年から1864年にかけて、現在の石造りの橋に架け替えられました。

その後、1904年にはメトロ6号線を通すために、橋は5.5m拡幅されました。さらに、1986年には車道を3車線増やす大規模な拡張工事が行われ、1992年に完成しました。この際、メトロの高架橋を中心に左右対称となるように鉄筋コンクリート製の橋が建設され、全体の幅は35mにまで広がりました。拡張部分は、景観に配慮して石で覆われています。

ベルシー橋は、パリの交通網において重要な役割を果たしており、メトロ6号線は、ベルシー橋の他にビラケム橋も利用してセーヌ川を渡ります。また、この橋は『パリの空の下』の歌詞に登場するなど、文化的な側面も持ち合わせています。

交通

メトロ6号線 ケ・ド・ラ・ガール駅 (Quai de la Gare) 下車

隣の橋

(上流) トルビアック橋
シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋
シャルル・ド・ゴール橋
* オステルリッツ高架橋 (下流)

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