ベルナドッテ王朝

ベルナドッテ王朝の歴史

ベルナドッテ王朝（Bernadotte）は1818年から現在まで続く、スウェーデンの王朝であり、ポンテコルヴォ王朝とも称されます。その歴史や意義について詳しく見ていきましょう。

王朝の創始者

王朝の創始者であるジャン＝バティスト・ベルナドット（スウェーデン語名：ベナドット）は、南フランスのポーに生まれました。彼は平民出身であり、若いころからフランス軍に兵卒として参加し、持ち前の才覚と努力により士官へと昇進しました。ナポレオン・ボナパルトの信任を受け、フランス元帥として名を馳せました。特に彼はポンテコルヴォ大公にまで上り詰め、その功績が後の王朝設立へと繋がりました。

スウェーデンとの関わり

ベルナドットのスウェーデンとの関係は、ホルシュタイン＝ゴットルプ王朝のカール13世が後継者に恵まれなかったことに始まります。1810年、スウェーデン国民議会が彼を王位の後継者に推戴しました。これを機に、ベルナドットはカール・ヨハンと名乗り、スウェーデン王太子兼摂政となりました。

その後、彼は1813年にロシア・プロイセン・スウェーデン連合軍を指揮し、ライプツィヒの戦いでナポレオン軍に勝利を収めました。さらに、1814年に署名されたキール条約によって、デンマークからノルウェーを獲得しました。この年のモス条約によって、スウェーデンとノルウェーは連合王国を形成します。

王としての即位

1818年にカール13世が崩御すると、カール・ヨハンはスウェーデン国王（兼ノルウェー国王）として即位し、カール14世ヨハンとなりました。これがベルナドッテ王朝の始まりです。ポンテコルヴォという名前は、彼が王位継承者となる前の称号に由来しています。王朝創始者の血を引く王族たちも存在し、時代と共にスウェーデンの歴史に深く関わってきました。

王朝の歴代国王

ベルナドッテ王朝の歴代国王は次の通りです：

• - カール14世ヨハン（在位1818年 - 1844年、兼ノルウェー王カール3世）
• - オスカル1世（1844年 - 1859年、兼ノルウェー王）
• - カール15世（1859年 - 1872年、兼ノルウェー王カール4世）
• - オスカル2世（1872年 - 1907年、兼ノルウェー王 - 1905年）
• - グスタフ5世（1907年 - 1950年）
• - グスタフ6世アドルフ（1950年 - 1973年）
• - カール16世グスタフ（1973年 - 現在）

現在の王族

現在の王族についても触れておきましょう。カール16世グスタフの妻としてシルヴィアがいます。王太子であるヴィクトリア王女、第一王子のカール・フィリップ王子、第二王女のマデレーン王女が主要なメンバーです。彼らは、スウェーデンの王朝に新たな風を吹き込んでいます。

近年の変革

1979年、スウェーデン憲法の改正によって、カール16世グスタフは政治権力を失い、儀礼的な国家元首としての役割を持つことになりました。さらに1980年には王位継承法が改正され、男女を問わず出生順に王位継承権が与えられたため、娘のヴィクトリア皇太子が王位の継承者となっています。このような近年の改革は、現代の王制に新しい展望をもたらしています。

まとめとして、ベルナドッテ王朝はスウェーデンの歴史において重要な役割を果たしており、今もなおその影響を及ぼしています。

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