ベルナール・ジャンジニ

ベルナール・ジャンジニは、1958年生まれのフランス出身の元サッカー選手です。主にMFとして活躍し、その中でもセンターハーフのポジションで才能を発揮しました。

ジャンジニのプレースタイルは、展開力に優れた左利きのプレイヤーという特徴があります。特にフリーキックの精度は高く、自身も「フリーキックだけならプラティニよりも上」と豪語するほどでした。その言葉を裏付けるように、1982年のワールドカップ・スペイン大会では、フリーキックから2得点を挙げるなど、その実力を世界に示しました。

1982年のワールドカップ・スペイン大会では、ミシェル・プラティニ、アラン・ジレス、ジャン・ティガナという名手たちと共に中盤を形成し、「銀の4人組」と称されました。彼らの流れるようなパスワークは、大会に出場したブラジル代表の黄金の中盤と比較されるほど、世界中から注目を集めました。しかし、西ドイツとの準決勝では、PK戦の末に惜しくも敗退し、決勝進出はなりませんでした。

クラブレベルでは、FCソショー、ASサンテティエンヌ、ASモナコ、セルヴェットFC、オリンピック・マルセイユ、FCボルドーといったクラブに在籍し、各クラブで中心選手として活躍しました。引退後は、指導者としてのキャリアをスタートさせ、FCミュールーズの監督を3年間務めました。その後、古巣であるFCソショーのスポーツ・ディレクターに就任しましたが、2006年からは同チームのリザーブチームを率いて、若手の育成に力を注いでいます。

フランス代表としても、1980年から1986年までの期間に27試合に出場し、6得点を挙げています。1982年のFIFAワールドカップではベスト4、1984年のUEFA欧州選手権では優勝、1986年のFIFAワールドカップでは3位という輝かしい成績を収めました。

所属クラブ
FCソショー (1976-1982)
ASサンテティエンヌ (1982-1983)
ASモナコ (1983-1986)
セルヴェットFC (1986)
オリンピック・マルセイユ (1986-1988)
FCボルドー (1988-1989)

指導者経歴
FCミュールーズ (1992-1995)
FCソショー・リザーブチーム (2006-)

代表歴
フランス代表 (1980-1986)
代表通算：27試合出場 6得点
1982年 FIFAワールドカップ（ベスト4）
1984年 UEFA欧州選手権（優勝）
* 1986年 FIFAワールドカップ（3位）

ベルナール・ジャンジニは、選手として、そして指導者として、フランスサッカー界に多大な貢献をした人物として、その名が刻まれています。

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