ベルリン (バンド)

バンドベルリンの歴史

ベルリン（Berlin）は、アメリカ・カリフォルニア州オレンジ郡にて結成された音楽グループで、その名はドイツの都市に由来しています。このバンドは1978年にベーシストのジョン・クロフォードを中心に結成され、その後の音楽シーンにおいて重要な存在となりました。

初期の活動と解散

1979年、彼らはシングルをリリースしましたが、1980年にはボーカルのテリー・ナンが脱退。その後、バンドは新たに女性ボーカルを迎え、デビューアルバム『Information』を発表しますが、その直後に解散を余儀なくされます。

1981年になると、ジョン・クロフォードが再びテリー・ナンを招いてバンド復活を試み、デイヴィッド・ダイヤモンドと共に活動を再開しました。これにより、ベルリンは新しいスタートを切ります。

画期的なヒットとメジャー契約

1982年、彼らはインディーズアルバム『Pleasure Victim』を発表し、これが大ヒットを遂げます。これによりメジャーレコード会社であるゲフィン・レコードとの契約が決まり、再リリースされた同アルバムはアメリカでプラチナセールスを記録しました。特に、「そのとき、私は…（Sex〈I'm A...〉）」というシングルは、日本でも人気が高かったものの、一部のラジオ局では放送禁止となるなど、その影響力は一際大きいものでした。

続くシングル「Metro」などは、洋楽の音楽番組『ベストヒットUSA』で紹介され、瞬く間にファンの間で親しまれるようになります。日本では、『Pleasure Victim』の特別版が発売されるも、ビッグヒットには至らなかったものの、バンドは存在感を強めていきました。

知名度を上げた名曲たち

1984年、バンドは新メンバーを加えた6人編成に変わり、アルバム『ラヴ・ライフ（Love Life）』を発表しました。このアルバムの中から、「ノー・モア・ワーズ」と「Dancing In Berlin」がヒットし、ジョルジオ・モロダーのプロデュースによってより多くのリスナーに知られることとなります。

1986年には、映画『トップガン』の挿入曲「愛は吐息のように（Take My Breath Away）」が大ヒットし、その後も様々なメディアで取り上げられるようになります。この曲は日本では1993年にホンダ・インテグラのCMソングとして使用され、再びその人気を不動のものとしました。

解散と再始動

1987年のツアーをもって再び解散した後、テリー・ナンはソロ活動を始めましたが、思うような注目を得ることはできませんでした。しかし、彼女は独自の道を進み、1999年にはミニアルバム『Fall into Heaven』をリリース。この後、2002年にはフルアルバム『Voyeur』も発表され、ベルリンとしての活動が再開されます。

2014年にはビルボードライブでの公演も行われるなど、現在でもライブ活動を精力的に続けています。彼らの音楽は今も多くの人々に愛されており、そのスタイルやサウンドは時代を超えて新しいファンを増やしています。これからの動向にも注目が集まります。

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