ベレッタM950

ベレッタM950

ベレッタM950は、イタリアの銃器メーカー、ピエトロ・ベレッタ社が製造した小型の自動拳銃です。そのコンパクトなサイズから、主に護身用として用いられてきました。

特徴

サイズと携帯性: ベレッタM950の最大の特徴は、その携帯性の高さです。ポケットにすっぽりと収まるほどの大きさで、日常的な携行に便利です。
口径と装弾数: 主な口径は6.35mm×16 (.25ACP弾)で、シングルカラムマガジンを使用し、8+1発の装弾数を持ちます。また、.22ショート弾を使用するモデルもあり、こちらは6+1発の装弾数となっています。
フレーム: 軽量化のため、フレームにはアルミ合金が採用されています。
チップアップ機構: 独特なチップアップ機構を採用しています。トリガーの脇にあるレバーを回転させることで、銃身が銃口付近を軸に跳ね上がる構造です。この機構により、エキストラクターやスライドストップを持たない本銃でも、手動でチャンバーへの弾薬の出し入れが可能です。
リコイルスプリング: リコイルスプリングには、小型化のため、一般的なコイルばねではなく、グリップに内蔵されたねじりコイルばねが使用されています。初期モデルでは2本のリコイルスプリングが使用されていましたが、マイナーチェンジモデルの「950B」では1本にまとめられました。
トリガーガード: トリガーガードは、板ばねを成形したシンプルな構造で、この板ばねの力によってチップアップ時に銃身を跳ね上げる役割も果たしています。

その他の小型拳銃

ベレッタ社は、他にも小型拳銃として21ボブキャットや3032トムキャットなどを販売しています。M950がシングルアクションであるのに対し、これらのモデルはシングル/ダブルアクション機構を備えています。

総評

ベレッタM950は、コンパクトで携帯性に優れた護身用拳銃として、その独特な設計と機構で知られています。小型ながらも信頼性の高い作動と、ベレッタらしい洗練されたデザインが魅力です。

外部リンク

ピエトロ・ベレッタ公式サイト 小型拳銃

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