ペリー (DD-340)

USS ペリー (DD-340/DMS-17)

USS ペリーは、アメリカ海軍の駆逐艦および掃海駆逐艦として知られ、クレムソン級の一艇です。この艦船は、名高い海軍の指揮官オリバー・ハザード・ペリーの名にちなんで名付けられたものであり、彼の栄光を讃える役割を担っています。

艦歴の概要

ペリーは1920年9月15日にカリフォルニア州のメア・アイランド海軍造船所で起工され、1921年10月29日に進水しました。艦長にはリチャード・H・ブース大尉が就任し、1922年8月7日に正式に就役を果たしました。就役後、ペリーは1940年春までサンディエゴを拠点に、艦隊演習や視察任務を行い、活躍し続けます。

1940年4月2日、ペリーは戦艦アリゾナを護衛しながらサンディエゴを出航し、真珠湾へと向かいました。真珠湾到着後は、数ヶ月間この区域での哨戒任務を行い、その後掃海駆逐艦としての改装を経て再分類されました。1941年には第2機雷群に加わりましたが、同年12月7日の真珠湾攻撃を受けて、艦船の防衛と掃海任務に従事しました。

戦歴と戦闘の詳細

ペリーは、真珠湾攻撃の際に日本機を撃墜したほか、太平洋における一連の戦闘に参加しました。1943年には北太平洋に進出し、掃海や救助、補給部隊の護衛などを行い、重要な任務を果たしました。

1944年に入ると、ペリーはクェゼリン環礁近くでの対潜警戒任務や、様々な戦闘での護衛任務に従事しました。主にニューギニアやマリアナ諸島、グアムの戦いに参加し、敵艦隊との接触や上陸初期支援を行うなど、戦局を支える役割を果たしました。

最期の任務と沈没

1944年9月、ペリーはフロリダ諸島から出撃し、ペリリュー島沖で掃海任務を開始しました。しかし、9月13日、激しい水中爆発に襲われ、艦艇は大きな損傷を被りました。艦長は乗組員に退艦を命じ、ペリーはその後、海底へ沈んでいきました。この艦艇の沈没は、多くの乗組員にとって悲劇の象徴となり、彼らの勇敢さを称えられることとなります。

沈没後の発見

ペリーの生存者ラリー・タンクスは、艦艇と共に戦った仲間たちへの思いから、沈没船の発見を目指して動きました。1999年、彼はダイビングショップに依頼し、遂に2000年5月1日にペリーの残骸を発見しました。その発見は、タンクスの78歳の誕生日にも重なり、感慨深い瞬間となりました。

ペリーの歴史は、単なる艦船の物語ではなく、多くの乗組員たちの勇気、悲劇、そしてその後の思い出に満ちています。戦争の記憶を辿ることで彼らの功績は今もなお称えられ続けるでしょう。

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