ペリーヌ物語

ペリーヌ物語

『ペリーヌ物語』は、1978年1月から12月までフジテレビ系列で放送された、全53話に及ぶ日本のアニメーションです。この作品は「世界名作劇場」の第4作として知られ、フランスの作家エクトール・アンリ・マロの原作『アン・ファミーユ』を基にしています。アニメは、第53話をもってこのシリーズの中で最多のエピソード数を誇り、文化庁こども向けテレビ用優秀映画作品賞にも選ばれました。

概要

このアニメの物語は、ペリーヌとその母マリが中心となり展開します。ペリーヌの父エドモンがボスニアの村で亡くなった後、母娘はフランスのマロクールを目指して旅に出ます。マリは写真師として働きながら旅費を稼ぎ、様々な街を経由しますが、やがて体調を崩してしまいます。彼女は結局、パリで命を落とし、ペリーヌは孤児となるのです。

マリの臨終の際の言葉、「人から愛されるには、まず人を愛しなさい」という教えを胸に、ペリーヌは一人で再びマロクールへ向かいます。困難な道中、彼女は様々な困難と出会います。夏の疲労で倒れる寸前のところを、ペリーヌを助けたのはかつての連れであるロバのパリカールでした。彼は新たな飼い主に連れられ、ペリーヌを助けます。

その後、ペリーヌは新たに友達となるロザリーと出会い、彼女の助けで家族の元へ近づくことになります。彼女はマロクールに滞在しながら、「オーレリィ」という偽名で生活することに。しかし、祖父であるビルフランが自身を祖母から疎外していることを感じ取り、身分を隠しながら彼に近づき、役に立つことを決意します。

あらすじ

物語の初め、ペリーヌとマリはボスニアの村にて、父エドモンの葬儀を終え、フランスへの旅を決めます。道中、彼女たちは様々な人々と出会いながら、旅費を稼いでいきます。しかし、マリの健康が次第に悪化し、最終的には亡くなってしまいます。

残されたペリーヌは、生活のために写真を撮り、時には友達のロザリーに助けられながらエドモンの故郷を目指します。決して諦めることなく、様々な困難を乗り越えながら成長していくペリーヌ。その中で彼女は、ビルフランとの関係を模索しつつ自己を確立していく姿が描かれています。

人物紹介

• - ペリーヌ・パンダボアヌ：本作の主人公。13歳。旅を通じて強く成長する少女。
• - マリ・パンダボアヌ：ペリーヌの母。ペリーヌの大切な教えを残し、物語の中心となる存在。
• - ビルフラン・パンダボアヌ：ペリーヌの祖父。過去の事情からペリーヌに冷たく接するが、物語を通じて少しずつ心を開く様子が描かれます。
• - ロザリー：ペリーヌの友達。彼女の助けによって物語は大きく展開します。

この作品は親子の愛情と旅を通じた成長を描いており、いまなお多くの人たちに感動を与え続けています。様々な地域での放送を経て、国内外に多くのファンを持つこの作品は、今後もアニメの名作として語り継がれていくことでしょう。

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