ペンギン娘

ペンギン娘：オタク少女が巻き起こすドタバタコメディ

『ペンギン娘』（ペンギンむすめ）は、高橋てつやによる日本のギャグ漫画作品。当初は『週刊少年チャンピオン』で短期集中連載後、正式連載され、その後『チャンピオンRED』へと舞台を移し『ペンギン娘MAX』としてリニューアル連載されました。また、Webアニメ『ペンギン娘♥はぁと』としても展開され、幅広いメディアで楽しまれました。

作品概要

作者は、元々同人サークル「モエモエカフェ」で活動していた「しっと」というペンネームの人物。この作品は、作者初の商業誌連載作品として注目されました。元々はサンシャインクリエイションの表紙キャラクターとして誕生し、コミックとらのあなのグッズにも採用されていましたが、秋田書店の編集者のオファーにより漫画化が決定しました。

作品のテーマは「オタク少女」。主人公の南極さくらを中心に、彼女が様々な騒動を巻き起こすギャグが展開されます。アニメやゲームなどのパロディやオマージュが多数盛り込まれているのが特徴です。Webアニメ版では、各話のタイトルにも他のアニメ作品のパロディが見られます。

連載初期は1話4ページのショートギャグ形式で、ページ毎にサブタイトルが付いていました。その後、2-3ページのエピソード毎にタイトルが付く形式へと移行。さらに、4コマ漫画が無くなり、全6ページのショート作品となり、週刊連載後期には全8ページに増えました。『チャンピオンRED』への移籍後は、1話30ページ前後のストーリーギャグ作品へと変化。青年誌相当の雑誌であるため、性的描写も増えました。

単行本第1巻には、未収録のエピソードが存在します。これは、雑誌連載時に登場させた男性キャラクターが読者アンケートで不評だったため、作者の判断で無かったことにされたためです。また、『チャンピオンRED いちご』VOL.3には、番外編の読み切り「ペンギン娘ちょびっとH」が掲載され、青年向け作品レベルの性的描写が含まれています。

登場人物

私立北極学園関係者

南極 さくら

本作の主人公。世界有数の財閥「南極財閥」のお嬢様で、オタク少女。北極学園の生徒会長。

択捉 鯨

さくらの同級生で、生徒会副会長。気が強く男勝りな性格。

栗尾 ねね

さくらと鯨の同級生。おばあちゃんのような知識を持つ、穏やかな少女。実は強力な神道流の使い手。

シャー・チー

中国からの留学生で、鯨の幼馴染み。中国拳法の使い手で、鯨をライバル視しています。

南極財閥関係者

セバスチャン

南極家の執事長。筋骨隆々で、コスプレが趣味。

南極 楓

さくらの妹。しっかり者で、姉のオタク趣味に厳しく当たることが多い。

南極 鯛助

さくら・楓の父親で、南極財閥の当主。

南極 太郎

さくら・楓の叔父で、北極学園の理事長。

ホワイトベア財閥関係者

マリー・チュパカブラ・W・ホワイトベア

南極家を敵視する「ホワイトベア財閥」の跡継ぎ。ドSな性格で、さくらと対立します。

その他、個性豊かなキャラクター達が登場し、物語を盛り上げます。

Webアニメ

2008年4月からニコニコ動画でWebアニメ『ペンギン娘♥はぁと』が配信されました。全22話。アニメーション制作はピクチャーマジックが担当しました。

オープニングテーマは「恋愛自由少女♀」、エンディングテーマは「揺れてはじけてあふれちゃう☆魅惑のペンギン娘」、「ゆらゆら＋ゆりゆら＋ななななー」。

Webラジオ

Webラジオ『ペンギン娘らじぉ』が、ニコニコアニメチャンネル内にて配信されました。パーソナリティは、アニメでメインキャラを演じる片岡あづさ、伊瀬茉莉也、南條愛乃の3人。番組は、動画付きで配信され、様々なコーナーが展開されました。

単行本

ペンギン娘 全3巻
ペンギン娘MAX 全4巻

用語

北極町

物語の舞台となる町。北極学園や南極ヒルズなどがある。

北極学園

さくら達が通う私立中学校。南極財閥が経営に関わっている。

南極財閥

さくら一族が運営する世界有数の巨大財閥。

* 竹の子ちゃん

さくらがハマっている子供向けアニメ。

『ペンギン娘』は、個性的なキャラクターと、アニメ・ゲームのパロディが満載の、笑いが絶えないコメディ作品です。

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