ホセ・サンタマリア

ホセ・エミリオ・サンタマリア・イグレシアス

ホセ・エミリオ・サンタマリア・イグレシアス（José Emilio Santamaría Iglesias）は、1929年7月31日にウルグアイのモンテビデオで生まれた元サッカー選手および指導者です。彼はディフェンダーとして長年活躍し、特にセンターバックとしての役割で知られています。

経歴の始まり

サンタマリアは18歳の時、地元のサッカークラブであるナシオナル・モンテビデオに入団し、キャリアをスタートさせました。そこで彼はチームを5度のウルグアイ・リーグ優勝に導き、その才能を印象付けました。1930年代から1950年代にかけて、ウルグアイ代表としても活動し、1950 FIFAワールドカップに招集されたものの、ポジションの不一致から出場機会は得られませんでした。しかし、1954年大会には出場し、ウルグアイはハンガリーに延長戦で敗れるも、サンタマリアはその強固なディフェンスで高く評価され、ベストイレブンに選ばれるまでになりました。

クラブでの功績

1957年、彼はスペインの名門レアル・マドリードに移籍しました。ここでサンタマリアは、アルフレッド・ディ・ステファノやフェレンツ・プスカシュといったスーパースターたちと共にプレーしました。彼は335試合以上の公式戦に出場し、6回のリーグ優勝やUEFAチャンピオンズカップ4度の優勝など、数々のタイトルを獲得しました。特に1966年には、レアル・マドリードが6度目のチャンピオンズカップを制し、サンタマリア自身もその栄光を手にしました。彼はウルグアイ人として初めてこのタイトルを獲得した選手でもありました。

代表としてのキャリア

サンタマリアはレアル・マドリード加入翌年にスペイン国籍を取得し、1972年から1974年にかけてスペイン代表でもプレーしました。1962 FIFAワールドカップに参加し、グループリーグの2試合に出場するものの、スペインはグループ最下位で敗退しました。

引退後の指導者として

引退後、サンタマリアは選手としての経験を生かし、指導者としてのキャリアを積みました。まずはスペイン代表のユースチームで監督を務め、その後エスパニョールの監督に就任しました。在任中には1972-73シーズンに3位にクラブを導き、自身の指導力を証明しました。また、スペイン代表U-21チームを指揮した後はフル代表の監督に昇格し、自国開催の1982 FIFAワールドカップに臨みました。

獲得したタイトル

彼のキャリアの中で数多くのタイトルを獲得しており、チームタイトルとしてはナシオナル・モンテビデオでのウルグアイ・リーグ優勝5回、レアル・マドリードでのリーガ・エスパニョーラ6回、UEFAチャンピオンズカップ4回などが挙げられます。また、個人としては1954年のFIFAワールドカップのベストイレブンに選出されるなど、その実力が認められました。

ホセ・エミリオ・サンタマリアは、ディフェンダーとしての卓越した技術と戦術眼を持ち合わせていた選手であり、クラブと代表の両方で成功を収めたサッカー界のレジェンドです。

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