ホセ・トレンティーノ

ホセ・トレンティーノ・フランコは、1961年6月3日生まれのメキシコ出身の元プロ野球選手です。内野手、外野手として活躍しました。

MLBドラフトで2度指名を受け、1983年にオークランド・アスレチックスと契約。1991年にヒューストン・アストロズでメジャーデビューを果たしますが、それ以外の期間はマイナーリーグでのプレーが中心でした。

1993年には、西武ライオンズに外野手として入団し来日。前年オフに退団したオレステス・デストラーデの後釜として大きな期待が寄せられました。しかし、オープン戦での好調ぶりとは裏腹に、公式戦では打撃不振に苦しみ、守備でもエラーが目立つなど、期待に応えることができませんでした。特に、フライの落球が相次ぎ、「ボールが取れんティーの」などと揶揄されることもありました。結局、同年限りで自由契約となり、日本を去ることになりました。

帰国後は、メキシカンリーグで3年間プレーした後、再びアメリカ球界へ。しかし、メジャー昇格は叶わず、1997年に現役を引退しました。

引退後は指導者としての道を歩み、2007年のパンアメリカン競技大会と2008年の北京オリンピックでは、メキシコ代表チームの監督を務めました。また、2006年と2009年のワールド・ベースボール・クラシックでは、メキシコ代表のベンチコーチとしてチームを支えました。2018年からは、ロサンゼルス・エンゼルスのスペイン語ラジオ放送で実況を担当しています。

西武ライオンズでの出場は1993年のみで、同年4月10日の対福岡ダイエーホークス戦で初出場・初先発出場を果たしました。初本塁打は、翌日の同カードで若田部健一から放っています。

背番号は、ヒューストン・アストロズ時代に「20」、西武ライオンズ時代に「45」を着用していました。

ホセ・トレンティーノ・フランコは、NPBでの活躍は短期間に終わりましたが、メキシコ球界、そして国際舞台で様々な形で野球に貢献し続けています。

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