ホットスプリングス国立公園

ホット・スプリングス国立公園は、アーカンソー州の中心部、ホット・スプリングス市に隣接する国立公園です。1832年にホット・スプリングス保護地区として設立され、1921年に国立公園となりました。その面積は22.46平方キロメートルと、アメリカ国内で最も小さな国立公園として知られています。

公園名の由来である温泉は、ウォシタ山地のホット・スプリングス山の西斜面から湧き出ています。公園内では、温泉は自然のままの状態ではなく、一般の人々が利用できるよう、汚染を防ぎながら湧き出る湯量を維持管理されています。また、温泉を供給する水の循環を保護するため、公園内の山も同じように管理されています。

200年以上もの間、この温泉はリウマチなどの病気の治療に利用されてきました。かつては、戦争中に負傷した兵士のための病院施設も多く設けられました。保護地区時代には、「アメリカの温泉街」として知られるリゾート地となり、世界中から裕福な人々だけでなく、貧しい人々も湯治に訪れました。

公園はホット・スプリングス市の中心街の一部を含んでおり、国立公園の中でも特にアクセスしやすい場所の一つです。公園内にはハイキングコースやキャンプ場が整備されており、温泉も楽しむことができます（別途料金が必要）。「バスハウス通り」はアメリカ国定歴史建造物地区に指定されており、北米でも有数のバスハウス群を見ることができます。これらのバスハウスは、金ぴか時代の建築様式を代表する素晴らしい建築物です。現在、公園のビジターセンターとして利用されているフォーダイス・バスハウスや、唯一営業を続けているバックスタッフなどのバスハウスがあります。他のバスハウスは現在、修復工事中です。

近年、公園の人気はますます高まっており、2003年には年間来園者数が150万人を突破しました。観光客以外の訪問者も加えると、年間250万人以上が訪れています。公園の開園時間は午前10時から午後5時までです。

アクセス

公式ウェブサイト: ホット・スプリングス国立公園（英語）
地図: 公園の地図 (PDF)
出版物: In Hot Water NPS publication（英語）
先住民の見方: アメリカ先住民の見方（英語）
* 写真: ホット・スプリングス国立公園の写真

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