ホノルル (雑誌)

ホノルル (Honolulu) 誌について

『ホノルル (Honolulu)』は、アメリカ合衆国ハワイ州のホノルル地域を中心に、ハワイ全域をカバーするタウン情報誌です。都市・地域雑誌協会 (City and Regional Magazine Association (CRMA)) に加盟しており、地域に根差した情報発信を行っています。

歴史

『ホノルル』誌の歴史は、ハワイ王国時代の1888年にまで遡ります。当時のカラカウア王が、ハワイを世界に紹介する媒体として創刊を命じた雑誌『Paradise of the Pacific』が、その前身です。この雑誌の創刊には、J・J・ウィリアムズやトマス・ジョージ・スラムが深く関わりました。

創刊から約1世紀の間、『Paradise of the Pacific』誌は、地域の産業や観光情報を広く発信し、アメリカ合衆国市民の間で、ハワイ諸島が文明化された場所であるという認識を広める役割を果たしました。また、ヘンリー・B・クリスチャン、ヘレン・トマス・ドランガ、アーマン・マヌーキアンといった画家や、エドウィン・ノース・マクレランといった作家など、多くの著名な人物が寄稿していました。

1966年、『Paradise of the Pacific』誌は『Honolulu』と改題し、新たなスタートを切りました。『Honolulu』誌は、地元の富裕層を主な読者層とし、ニュースや特集記事を中心とした内容へと重点を移しました。現在では、ホノルルだけでなく、ハワイ全域のグルメ、文化、芸術、政治、娯楽など、多岐にわたる情報を発信しています。

ハレ・アイナ賞

『Honolulu』誌は、毎年恒例の飲食店を対象とした賞である「ハレ・アイナ賞 (Hale Aina Awards)」の主催としても知られています。1984年に創設されたこの賞は、ハワイ諸島の地元レストランを対象とした最初の賞であり、それ以前に存在したハワイのレストランを対象とする賞は、アメリカ合衆国本土の旅行関係団体などが主催するものでした。

写真コンテスト

2004年からは、アマチュアからプロまで、すべての写真家を対象とした写真コンテストを開催しています。このコンテストでは、前年に撮影されたハワイの美しい風景や文化を捉えた作品を募集しています。

フィクション作品コンテスト

『Honolulu』誌は、ハワイ州全域を対象としたフィクション作品のコンテストも開催していましたが、このコンテストは2006年を最後に終了しています。

親会社

『Honolulu』誌の親会社であるパシフィック・ベイズン・コミュニケーションズ (PacificBasin Communications) は、ハワイの企業集団aioの傘下にあります。

パシフィック・ベイズン・コミュニケーションズは、『Honolulu』誌の他にも、『Hawaii Business Magazine』、『Hawaii Home and Remodeling』、『Hawaii Magazine』、『Honolulu Family Magazine』、『Lei Chic』、『Whalers Village Magazine』、『HONOLULU Shops Waikiki Magazine』など、多数の雑誌を刊行しています。

さらに、2005年4月には、ハワイ初のファッション、美容、ライフスタイル雑誌として『SMART Magazine』が創刊されました。

参考資料

Hawai'i Chronicles: Island History from the Pages of Honolulu Magazine. Edited by Bob Dye. 1996, ISBN 0-8248-1829-6
Hawai'i Chronicles II: Contemporary Island History from the Pages of Honolulu Magazine. Edited by Bob Dye. 1997, ISBN 0-8248-1984-5
Hawai'i Chronicles III: World War Two in Hawai'i, from the Pages of Paradise of the Pacific. Edited by Bob Dye. 2000. ISBN 0-8248-2289-7

外部リンク

公式ウェブサイト

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