ホルガー・バトシュトゥバー

ホルガー・バトシュトゥバー：不屈の魂を持つ元ドイツ代表DF

ホルガー・フェリックス・バトシュトゥバー（Holger Felix Badstuber）は、1989年3月13日、西ドイツのメミンゲンで生まれました。彼は主にディフェンダー（DF）として活躍した元プロサッカー選手であり、ドイツ代表としてもその才能を発揮しました。

クラブでの輝かしいキャリア

バトシュトゥバーは、2002年からバイエルン・ミュンヘンのユースチームに所属し、着実に成長を遂げました。2008年7月には、同じく才能あるトーマス・ミュラーと共にトップチームへ昇格を果たします。2008-09シーズンは出場機会に恵まれませんでしたが、2009-10シーズンにはリーグ開幕戦のTSG1899ホッフェンハイム戦で待望のデビューを飾りました。シーズン序盤は、チームの負傷者の状況もあり、センターバックとして出場。その後は左サイドバックとしてレギュラーの座を確保し、バイエルンの国内2冠とUEFAチャンピオンズリーグ準優勝に大きく貢献しました。

その活躍はヨーロッパ中の注目を集め、レアル・マドリードなどのビッグクラブが獲得に興味を示すほどでした。しかし、バトシュトゥバーは2010年1月にバイエルンとの契約を2014年まで延長し、チームへの忠誠心を示しました。

しかし、順風満帆なキャリアは長くは続きませんでした。2012年12月、ボルシア・ドルトムント戦で右膝十字靭帯を負傷。その後も怪我による長期離脱を繰り返し、苦しい時期を過ごします。それでも彼は諦めず、リハビリに励み、2016年10月29日のブンデスリーガ第9節アウクスブルク戦で、実に259日ぶりに戦列復帰を果たしました。

2017年1月10日には、シャルケ04へ2016-17シーズン終了までの期限付き移籍が発表されました。そして、2017年5月12日、2017年6月30日をもってシャルケ04への期限付き移籍期間が満了し、バイエルンを退団することを発表しました。

新たな挑戦として、2017年8月4日、VfBシュトゥットガルトへフリーで移籍。当初は2018年6月までの1年契約でしたが、2018年7月10日にシュトゥットガルトと再契約し、2021年6月までの3年契約を結びました。

2021年7月12日には、FCルツェルンへフリーで移籍。2022年6月までの1年契約でしたが、同年12月17日にルツェルンとの契約を解除しました。

そして、2022年9月4日、自身のSNSサイトで現役引退を表明し、プロサッカー選手としての輝かしいキャリアに幕を閉じました。

ドイツ代表としての誇り

バトシュトゥバーは、2009年8月のトルコ戦でドイツU-21代表デビューを飾りました。その後、2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会直前にドイツ代表に初選出され、同年5月のハンガリー戦で代表デビューを果たします。ワールドカップ本戦メンバーにも選出され、グループリーグ初戦のオーストラリア戦でW杯デビューを飾りました。2010年9月7日のEURO2012予選、アゼルバイジャン戦では代表初得点を挙げています。

主要大会への出場

2010 FIFAワールドカップ

国際Aマッチには31試合出場し、1得点を記録しました（2010年-2015年）。

獲得タイトル

バイエルン・ミュンヘン

ブンデスリーガ：2009-10, 2012-13, 2013-14, 2014-15, 2015-16
DFBポカール：2009-10, 2012-13, 2013-14, 2015-16
DFLスーパーカップ：2010, 2012, 2016
UEFAチャンピオンズリーグ：2012-13
UEFAスーパーカップ：2013
* FIFAクラブワールドカップ：2013

ホルガー・バトシュトゥバーは、その才能と努力で数々のタイトルを獲得し、ドイツサッカー界にその名を刻みました。度重なる怪我にも屈せず、常に前向きに挑戦し続ける彼の姿は、多くの人々に勇気と感動を与えました。

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