ホワイトアウト (2009年の映画)

映画『ホワイトアウト』あらすじ

『ホワイトアウト』は、グレッグ・ルッカの同名グラフィックノベルを原作とした、2009年公開のアメリカ映画です。舞台は南極のアムンゼン・スコット観測基地。保安官キャリー・ステッコが、任期終了を目前に殺人事件に巻き込まれ、極寒の地で繰り広げられるサスペンス劇です。

物語の始まり

物語は、50年前に南極上空で起きたソ連輸送機の墜落事故から始まります。機内で突然の発砲事件が起こり、輸送機は消息を絶ちます。そして現代、キャリーは任期を終えようとしていた矢先、アメリカの地質学者ワイズの遺体が発見されたとの連絡を受けます。医師のフューリー、パイロットのデルフィと共に現場へ向かったキャリーは、遺体に不審な点を見つけます。

事件の捜査

ワイズの遺体には、雪山装備がないだけでなく、ピッケルで胸を一突きにされたような傷跡、そして足には不自然な縫合痕がありました。さらに、ムーニーという人物からの連絡で、キャリーはヴォストーク基地に向かうことになりますが、そこではムーニーもまたワイズと同様の手口で殺害されていたのです。キャリー自身も謎の男に襲撃され、指に重傷を負います。治療後、キャリーはワイズが調査していた隕石の現場に向かいますが、そこで50年前に墜落したソ連輸送機を発見します。機内には乗員の遺体がありましたが、積荷は行方不明でした。キャリーは指の凍傷が悪化し切断を余儀なくされます。事件は未解決のまま、キャリー、フューリー、デルフィ、国連職員プライスの4人と犯人のみ南極に取り残されてしまいます。

ラッセルとの対決

犯人と思われた男、ラッセルが現れます。ホワイトアウトの中、キャリーはラッセルと格闘し、辛くもこれを撃退します。しかし、ラッセルの荷物の中身は、ダイヤモンドではなくキャンディにすり替えられていました。キャリーは自身の指の縫合痕とワイズの傷が一致することに気づき、共犯者の存在を確信します。遺体を再度調べた結果、体内に隠されていたダイヤモンドを発見します。そこに現れたのは、医師のフューリーでした。彼は輸送機からダイヤモンドを盗み、遺体を使って運搬していたことを告白します。フューリーはホワイトアウトの中に消え、事件は衝撃的な結末を迎えます。

結末

半年後、交代要員が到着し、キャリーたちは無事に南極を脱出します。オーロラが輝く中、物語は終わりを迎えます。事件の背景には、50年前の輸送機事故と、ダイヤモンドを巡る陰謀が隠されていたのでした。

登場人物

キャリー・ステッコ：ケイト・ベッキンセイル演じる保安官。鋭い推理力を持つ。
ロバート・プライス：ガブリエル・マクト演じる国連職員。
デルフィ：コロンバス・ショート演じる輸送機パイロット。皮肉屋な性格。
ジョン・フューリー：トム・スケリット演じる医師。事件の鍵を握る人物。
ラッセル・ヘーデン：アレックス・オロックリン演じる謎の男。
サム・マーフィー：ショーン・ドイル演じるキャリーの同僚。
マグワイアー：アーサー・ホールデン演じるキャリーの同僚。

作品情報

監督：ドミニク・セナ
製作：ダークキャッスル・エンタテインメント
原作：グレッグ・ルッカ（グラフィックノベル『ホワイトアウト』）

関連情報

公式ウェブサイト（英語）
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