ホワット・アバウト・ナウ

『ホワット・アバウト・ナウ』（What About Now）は、アメリカのロックバンド、ボン・ジョヴィが2013年3月13日に発表した12枚目のスタジオ・アルバムです。日本ではユニバーサルミュージックから発売されました。

このアルバムは、前作『ザ・サークル』から約3年ぶりの新作となりました。先行シングルとしてリリースされた「ビコーズ・ウィー・キャン」は、アルバムに先駆けて世界中で配信され、日本ではCDシングルとしても発売されました。

アルバムのジャケットは、中国人アーティストのリウ・ボーリンとイラストレーターのアレックス・ハルディによるコラボレーション作品です。カモフラージュ・アートが用いられ、背景の絵と一体化するようにペイントされたメンバーが印象的な作品となっています。

また、このアルバムでは、AR（拡張現実）技術を活用した試みも行われました。無料のスマートフォンアプリを通じて、アルバムやシングルのジャケットを読み込むと、アートワークが立体的に浮かび上がり、ここでしか見られない写真や映像コンテンツを楽しむことができました。これにより、音楽だけでなく、視覚的にも楽しめるエンターテイメント作品として、新たな価値を提供しました。

初回限定生産盤には、日本独自企画として「ビコーズ・ウィー・キャン」のミュージックビデオをストーリー仕立てで4本収録したDVDが付属。さらに、ライブ映像も追加され、SHM-CD仕様での発売となりました。

アルバムには、「アーミー・オブ・ワン」がディスカバリーチャンネルのドキュメンタリー番組『ノース・アメリカ』のテーマソングとして、「ノット・ランニング・エニーモア」と「オールド・ハビッツ・ダイ・ハード」が映画『ミッドナイト・ガイズ』の主題歌および劇中歌として使用されるなど、タイアップも多数ありました。

『ホワット・アバウト・ナウ』は、ボン・ジョヴィの音楽的な進化と、常に新しい試みに挑戦する姿勢を示す作品として、ファンから高い評価を得ています。

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