ホンダ・パートナー

パートナー（Partner）

「パートナー」は、本田技研工業が1996年から2010年の間に展開していたライトバン型商用車です。このモデルは、ビジネスに最適な機能と快適性を提供することを目的として設計されました。

初代モデル（EY6/7/8/9型、1996-2006年）

初代パートナーは、1996年3月15日に発売されました。4代目シビックを基にしたシビックシャトルのライトバン仕様であるシビックプロの後継車という位置付けで、オルティアの内外装装備を簡略化し、貨物自動車として登録されました。オルティア自体もEKシビックのプラットフォームを利用しており、ダブルウィッシュボーン式のサスペンションを搭載していました。このため、リアホイールハウスが突起してしまい、積載能力が多少犠牲になりましたが、走行中の快適性は非常に高い評価を受けていました。

1997年2月には、1.6LEVエンジンが追加され、これが後の「ホンダクリーンエアビークル」シリーズの第一弾となりました。続いて1998年にはマイナーチェンジが行われ、ABSが設定されるなど、装備の充実化が図られました。それに続く1999年のマイナーチェンジでは、運転席エアバッグが標準装備され、安全性も向上しました。また、2000年には優-低排出ガス車に認定されました。2006年2月には生産が終了し、同年3月には新モデルへとバトンタッチされました。

2代目モデル（GJ3/4型、2006-2010年）

2代目パートナーは2006年3月10日に登場し、エアウェイブをベースにしたフルモデルチェンジが行われました。このモデルでは、ライトバンタイプとして初めて5速ATが採用され、さらに快適装備も充実しました。全席パワーウィンドウやタコメーター、サイドエアバッグなど、通常の乗用車並みの装備が標準装備されており、特にこのクラスの車としては異例の充実ぶりを誇っていました。6:4分割可倒式シートを備え、使い勝手の良さも特徴的です。

2006年7月には4WDモデルも追加され、選択肢が広がりました。エンジンにはL15A型が採用され、燃費性能も「平成22年度燃費基準+15%」を達成し、環境対応車普及促進税制にも対応していました。2010年8月にはエアウェイブと共に生産・販売が終了し、ホンダのライトバンは45年、パートナーは14年の歴史に幕を下ろしました。

関連情報

「パートナー」は、商用車としての機能性を追求しつつも、快適な乗り心地が評価されたモデルです。その背景には当時のホンダの技術と理念があります。シリーズの進化を通じて、生産年数や販売数においても多くの支持を集めたこのクルマは、商用車市場における重要な一歩でした。興味のある方は、ホンダの公式サイトで「パートナー」の関連情報を探してみてください。

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