ホンダ・CB1000R

ホンダ CB1000R：ストリートファイターの系譜を継ぐネイキッドバイク

ホンダCB1000Rは、2007年より製造されている、1000ccクラスのネイキッドバイクです。CBシリーズに属し、CB900F Hornetの後継モデルとして登場しました。近年人気が高まっているストリートファイタータイプのデザインが特徴で、力強い走りとスタイリッシュなルックスで多くのライダーを魅了しています。

モデルバリエーションと進化

CB1000Rは、大きく分けてSC60型とSC80型の2つのモデルが存在します。それぞれのモデルで、デザイン、エンジン、装備など様々な面で進化を遂げてきました。

SC60型 (2007年～)

初代モデルとなるSC60型は、ヨーロッパと南アフリカ市場を主なターゲットとしていました。日本国内では正規販売されていませんでした。アルミダイキャスト製のダイヤモンド型フレームと、CBR1000RRのエンジンをベースにチューニングされたSC60E型エンジンを搭載。マフラーは、CBR1000RR(SC59型)と似たデザインのローダウンエキゾーストを採用していました。ブレーキシステムは、フロントに310mmフローティングダブルディスク、リアに256mmシングルディスクを採用するなど、高い制動力を確保していました。

SC60型をベースに開発された派生モデルとして、CBF1000/CBF1000Fがあります。CBF1000はハーフカウルを装着したスポーツツアラーで、CB1300スーパーボルドールのようなスタイルです。主にヨーロッパ市場向けでしたが、並行輸入で日本にも入ってきました。CBF1000Fは、CBF1000の後継モデルで、より高い出力と改良された装備が特徴でした。

SC80型 (2017年～)

2017年から登場したSC80型は、SC60型からのフルモデルチェンジ版です。欧州のEuro4排出ガス規制に対応し、日本市場にも投入されました。「魅せる、昂る、大人のためのEMOTIONAL SPORTS ROADSTER」を開発コンセプトに掲げ、様々な改良が加えられました。

エンジンは、SC60E型をベースに、スロットル・バイ・ワイヤ、鍛造ピストン、圧縮比の向上など、性能とレスポンスの大幅な向上が図られました。また、ライディングモードの選択も可能となり、走行状況や好みに合わせて最適な設定を選択できます。

フレームは高張力鋼モノバックボーンに変更され、軽量化を実現。サスペンションには、ショーワ製の高性能フロントフォークを採用。ブレーキシステムも、ラジアルマウント4ポットキャリパーに変更され、制動力が向上しました。さらに、ABS、ETC車載器、グリップヒーターなどが標準装備化されるなど、快適性と安全性が大幅に向上しました。

まとめ

CB1000Rは、ストリートファイタータイプのデザインと高い走行性能を両立した、魅力的なネイキッドバイクです。SC60型とSC80型を通して、性能と装備は常に進化を続け、多くのライダーを魅了し続けています。そのスタイリッシュなルックスと、パワフルで扱いやすいエンジンは、街乗りからワインディングロードまで、幅広いシチュエーションで高い満足感を与えてくれるでしょう。それぞれのモデルの特徴を理解した上で、自分に最適な一台を選び、ライディングの楽しさを満喫してください。

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