ボイドキューブ

ボイドキューブ (Void Cube)

ボイドキューブは、岡本勝彦がデザインした立方体型のパズルで、ルービックキューブに類似したメカニカルパズルです。このパズルの大きな特長は、中央に貫通する穴があり、そのために「ボイド」と呼ばれています。このユニークなデザインにより、他の立方体パズルとは異なる体験が提供されます。

発表と歴史

ボイドキューブは、2007年に開催された国際パズルパーティーのパズルコンペティションに出品され、他の多くの作品と競い合いながら入賞を果たしました。このコンペティションでの成功が評価され、翌年の2008年に幻冬舎エデュケーションから市販されることになりました。それ以来、多くのパズル愛好者に親しまれ、人気を博しています。

攻略方法

ボイドキューブは、中央のマスが存在しないことで、攻略の際に独特の要素が加わります。そのため、通常のルービックキューブのように最初は簡単に解くことが可能ですが、進むにつれて難易度が増してきます。特に特徴的なのは、中央の位置が設定されていないことから発生する「パリティの破れ」です。これは、通常のルービックキューブでは見られない状態で、最終段階で特有の配置が現れることを意味します。この現象は、真ん中の列を90°回転させることで解決できます。

例えば、ボイドキューブを攻略する際に、まずは角のキューブから各面の位置関係を把握し、ルービックキューブで行うのと同じように揃えていきます。しかし、進行するにつれて、中央の穴の存在が攻略に影響を及ぼし、進め方を再考する必要が生まれます。これはプレイヤーにとって挑戦的ですが、また別の面白さを提供します。

実は、通常のルービックキューブでも、真ん中の列を90°回転させることで、無視して攻略を進めた場合、ボイドキューブと同様にパリティの破れが起こり得ます。この共通点は、両者のパズルのメカニズムの理解を深める手助けとなるでしょう。

外部リンク

さらに詳しい情報を知りたい方は、幻冬舎によるボイドキューブの紹介をウェイバックマシンでチェックすることができます。また、作者自身による紹介も参考にすると良いでしょう。ボイドキューブはただのパズルではなく、戦略や思考能力が試される挑戦でもあります。その魅力をぜひ体験してみてください。

もう一度検索