ボクらは魔法少年

ボクらは魔法少年

『ボクらは魔法少年』は、福島鉄平による日本の漫画作品です。強くてカッコいいヒーローに憧れる少年が、ひょんなことからフリルのついたスカートを身にまとう「魔法少年」に変身し、戸惑いながらも街の平和のために奔走する姿を描いた物語です。

連載の経緯

本作は、『週刊ヤングジャンプ』（集英社）にて2018年13号から2019年14号まで月1回のペースで連載された後、2019年4月からはWEB連載『となりのヤングジャンプ』（同社）へと移行しました。さらに、『ウルトラジャンプ』2019年10月号から2021年9月号まで並行連載され、複数の媒体で展開されました。

特徴

作者の福島鉄平は、過去の作品でも女装男子を扱っていましたが、『ボクらは魔法少年』では、従来のヒーロー像を覆す斬新な設定が話題を呼びました。連載開始当初からSNSなどで称賛の声が上がり、『となりのヤングジャンプ』で第1話が無料公開された際には、Twitterでタイトルがトレンド入りするほどの注目を集めました。また、次にくるマンガ大賞 2019では第18位を獲得するなど、高い評価を得ています。

あらすじ

物語の舞台は、闇雲市。主人公の小田桐カイトは、「強くてカッコいいヒーロー」に憧れる小学5年生の男の子です。ある日、隣のクラスに転校してきた謎の少年・海原マコトから、「この町の平和を守る正義の味方にならないか」と誘われます。ヒーローになることを夢見ていたカイトは快諾し、マコトから手渡されたブレスレットで変身しますが、その姿はフリルのついたスカートに大きなリボンという、魔法少女のような「魔法少年」だったのです。

カイトは「ときめきピンク」、マコトは「さざめきブルー」となり、人助けを開始します。当初は、その容姿に抵抗を感じ、嫌々ながら役目をこなしていたカイトでしたが、次第に魔法少年としての使命感に目覚め、自ら進んで人々のために戦うことを決意します。

登場人物

主要魔法少年

小田桐カイト / ときめきピンク: 本作の主人公。ヒーローに憧れる元気な少年。変身後の可愛さに気づき、魔法少年としての活動に前向きになる。
海原マコト / さざめきブルー: 冷静沈着な少年。カイトを魔法少年にスカウトする。魔法少年としての力は低いが、仲間を癒す能力を持つ。
日比野アキト / オラつきパープル: 煉獄市担当の魔法少年。当初は敵対していたが、後に和解する。
日比野ハルト / きらめきイエロー: パープルの弟。アシスタント的な役割が多い。
霧島楽人 / さきがけレッド: 鬼哭市担当の魔法少年。ゴスロリファッションを好む。

その他の魔法少年

きまじめコバルト
ちゅーちゅーグレー
ささやきアクアマリン

その他の人物

鳴川マギル：海原家の使用人
モモ：魔法少年のサポート担当
華茶亜（カティア）：マコトのクラスメイト
リリー・リリー：別の国の魔法少年

設定・用語

魔法少年: 「人々を助けて喜びを与える」ことを使命とする戦士。
魔法名（マジカルネーム）: 魔法の書に記された魔法少年の名前。
オトメチック: 魔法少年が着用するスーツの名称。装着者の心の状態によって変化する。
ララ・オトメチック: オトメチックの能力を最大限に引き出した姿。
力の源: オトメチックが必要とするエネルギー。魔法少年の能力に影響を与える。
光の結晶: 人々からの感謝の気持ちが結晶化したもの。魔法世界の力の源となる。
へんしんリング: 魔法少年に変身するためのアイテム。装着者の意思に反応してスーツを生成する。

書誌情報

福島鉄平 『ボクらは魔法少年』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全7巻

外部リンク

ボクらは魔法少年 - 週刊ヤングジャンプ 紹介ページ
* ボクらは魔法少年 - となりのヤングジャンプ 連載ページ

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