ボディガード -守るべきもの-

『ボディガード -守るべきもの-』

『ボディガード -守るべきもの-』（原題：Bodyguard）は、イギリスのBBCによって制作されたテレビドラマです。作者はジェド・マーキュリオで、主演はリチャード・マッデンとキーリー・ホーズが務めています。このシリーズは、2018年8月26日からBBC Oneで放送が始まり、放送後すぐに高い視聴率を獲得し、BBC制作のドラマとしては2008年以来の記録的な人気を誇ります。

概要

シリーズは、2016年にBBCがWorld Productionsに依頼して制作が開始されました。その後、2017年にはITV Studioが同制作会社を買収しました。また、2018年にはNetflixがイギリスとアイルランドを除く全世界での独占配信権を取得し、より広く視聴される機会を得ました。

物語は、PTSDを抱える帰還兵であり、ロンドン警視庁のデイビッド・バッド巡査部長を中心に展開します。彼はテロリストから要人を守る任務を担う一方で、个人としての葛藤と向き合っています。

あらすじ

バッドは、仕事のストレスや別居中の妻との関係に悩んでいる警官です。ある日、列車で発生したイスラム過激派による自爆テロを未然に防ぐことに成功します。この功績により、野心的な内務大臣ジュリア・モンタギューの警護を任されることになります。モンタギューは、国家安全保障の名の下に、国民のプライバシーを部分的に侵害する法案を推進し、バッドは政治的立場に対して複雑な感情を抱きながらも彼女を守らなければならない立場になります。

モンタギューの提案する法案は賛否を呼び、彼女は暗殺の危機に直面することになります。バッドは彼女の政治姿勢への反発を抱えつつも、次第に彼女に対して感情を抱くようになります。しかし、物語は彼女が首相のスキャンダルを握り、逆に権力を狙う動きに変わることでさらに緊迫した展開へと進んでいきます。

彼女は爆弾攻撃によって命を落とし、MI5は殺害事件の真相を追うことになります。捜査が進む中で、バッドはモンタギューの暗殺はMI5によるものではないかと疑念を抱きます。さらに、バッド自身が犯人として追われることになり、命の危険が迫りますが、家族によって救われます。最終的には、暗殺者がテロリストではなく、内務大臣の法案に危機を感じた犯罪組織であることが判明し、警察内部の裏切り者も明らかになります。全ての疑惑が晴れ、事件は解決に導かれます。

登場人物

• - デイビッド・バッド（演：リチャード・マッデン） - PTSDに悩むアフガニスタン帰還兵でロンドン警視庁の巡査部長。別居中の妻子がいる。
• - ジュリア・モンタギュー（演：キーリー・ホーズ） - 保守党内閣の内務大臣。
• - アン・サンプソン（演：ジーナ・マッキー） - ロンドン警視庁の対テロリズム組織SO15の長。
• - ヴィッキー・バッド（演：ソフィー・ランドル） - デイビッドの別居中の妻。

作品は、緊迫したドラマと心理的な深みを持つストーリーで、視聴者を引き込む内容となっています。第76回ゴールデングローブ賞では、ドラマシリーズ部門男優賞を受賞し、その評価は高まっています。視聴していない方にはぜひ一度観ていただきたい作品です。

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