ボヤント・オハー国際空港

ボヤント・オハー国際空港について

ボヤント・オハー国際空港（Buyant-Ukhaa International Airport）は、モンゴルの首都ウランバートルから南へ約10kmの場所に位置する空港です。かつてはチンギスハーン国際空港という名称でしたが、2020年7月に現在の名称に変更されました。

空港の概要

1957年2月19日に開港したこの空港は、1958年にはイルクーツクや北京への国際便が就航し、1961年からは定期便の運航が開始されました。2004年には年間約48万人の旅客を取り扱うなど、モンゴルの主要な空港として機能していました。

しかし、空港の南側と東側には山が迫っており、これが運航の障害となることがありました。また、風の影響による遅延や欠航も多く、安定した運航には課題を抱えていました。特に、滑走路の北西方向からの離着陸に限定されているため、年間を通して利用可能な時間がICAO（国際民間航空機関）の基準を下回ることもありました。

開港からの歴史

開港後、1986年には空港ターミナルビルの改修工事が完了し、施設の近代化が進められました。2005年12月21日には、モンゴル国建国800年を記念して、空港名称がボヤント・オハー空港からチンギスハーン国際空港に変更されました。しかし、2020年7月1日には、新しく建設された新ウランバートル国際空港（現在のチンギスハーン国際空港）の開港に先立ち、再びボヤント・オハー国際空港へと名称が戻されました。

なお、新ウランバートル国際空港は当初2020年10月に開港する予定でしたが、開港は延期されています。新空港が開港すると、国際線はすべてそちらに移管される予定です。

就航航空会社と就航都市

2020年現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、国際線の運航は不定期となっています。以前は、様々な航空会社がアジア各地へ就航していました。

空港へのアクセス

ウランバートル市内からのアクセスは、以下の方法があります。

タクシー: 市中心部まで約30分。
バス: 11番と22番のバスが利用できますが、空港ターミナルとバス停の間は徒歩で約10分移動する必要があります。このバスは主に空港勤務者向けに運行されています。

関連情報

アジアの空港一覧
Buyant-Ukhaa International Airport (英語)
* モンゴル航空事情 (財団法人日本航空協会)

ボヤント・オハー国際空港は、長年にわたりモンゴルの空の玄関口として重要な役割を果たしてきました。今後、新空港の開港に伴い、その役割は変化していくものと思われます。

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