ボリバル広場 (カラカス)

ボリバル広場：カラカスの中心、歴史と文化の象徴

ボリバル広場は、ベネズエラの首都カラカス、リベルタドル市プリミヘニアカテドラル区に位置する、カラカスの中心的な広場です。南米独立の英雄、シモン・ボリバルを記念して名付けられました。

広場の構造

ボリバル広場は正方形の形状をしており、四方を回廊が囲んでいます。地形に合わせて、回廊は南に向かって緩やかに低くなる傾斜を持っています。回廊の内側の正方形部分は、南側の回廊と同じ高さで水平に掘り込まれており、南面以外の場所では階段で回廊と内部が繋がっています。正方形内部の中心には円形の広場空間があり、そこから八方に通路が伸びています。通路から外れた場所は、木々、草、彫像、噴水などで美しく飾られています。広場の中心には、シモン・ボリバルの騎馬像が堂々と立っています。

広場の周辺

広場の北側にはカラカス大都市地区市役所、南側にはリベルタドル市役所があります。東側にはカテドラル教会、西側にはベネズエラの独立運動の舞台となった「黄色の家」が位置しています。その他にも、広場の周辺には政府の重要な機関が数多く存在し、これらの建物の多くは古い歴史を持つ重要なものです。

歴史

1567年、サンチャゴ・デ・レオン・デ・カラカス（後のカラカス）が建設された際、都市計画の起点として、町の公共空間としてこの広場が設けられました。当初、広場には建物はなく、軍事演習に使用されたため、「アルマス広場」（武器広場）と呼ばれていました。広場の周囲には教会などの公共施設が建てられました。

時代が下ると、広場には商店や食堂などが立ち並ぶようになり、1755年には南と東に門が作られました。その後、1812年にコンストルクシオン広場（建設広場）、1814年にマジョル広場（大広場）、1820年にコンスティトゥシオン広場（憲法広場）と名称が変更されました。1840年または1842年に、現在のボリバル広場という名前に改称されました。

1862年から1865年にかけて、当時の大統領グスマン・ブランコの都市計画により、ボリバル広場から市場が移転し、この場所に新たな広場が設計されることになりました。シモン・ボリバルの像は1874年に、ペルーのリマにある像を模して設置されました。

現在の公園の配置になったのは1960年のことで、この時に広場を取り囲む彫刻が再配置されました。

ボリバル広場は、カラカスの歴史と文化を象徴する場所として、今日も多くの人々に親しまれています。

関連項目

シモン・ボリバル
ボリバル広場 (曖昧さ回避)

参考資料

ボリバル広場の解説板
Hanns Dieter Elschnig Santiago Leon de Caracas, Caracas, Venezuela, 2003.

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