ボルボ・V90

ボルボV90：伝統と革新が融合するステーションワゴン

ボルボV90は、スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーズが製造・販売するステーションワゴンです。快適な乗り心地と高い安全性、そして洗練されたデザインを兼ね備えたV90は、長年にわたり多くの人々を魅了してきました。

初代V90（1996年-1998年）

初代V90は、ボルボ900シリーズの後継モデルとして1996年に登場しました。モデルチェンジというよりはマイナーチェンジに近く、外観や内装は大きく変化していませんでしたが、ボルボらしい直線的なスクエアなデザインと、上質な木目パネルやパワーシート、本革シートなどを備えた内装は、多くのユーザーから好評を得ました。

安全面では、ボルボが長年培ってきた技術が惜しみなく投入され、運転席と助手席に加え、サイドエアバッグも標準装備。当時としては先進的な安全性能を誇っていました。パワートレインは2.5Lと2.9Lの直列エンジンが用意され、10・15モード燃費はどちらも7.1km/Lでした。日本市場では1997年2月から1998年12月まで販売され、価格は550万円から600万円と、高価格帯に設定されていました。販売期間はわずか2年間と短命に終わりましたが、ボルボの伝統と安全性を象徴するモデルとして、今でも根強い人気を誇っています。

2代目V90（2017年-）

初代から約20年の時を経て、2017年2月にV70の後継車種としてV90が復活しました。ボルボのSUVモデルであるXC90のデザインを踏襲し、現代的なデザインと先進の技術を融合させたモデルとなっています。

特徴的なのは、新世代ボルボを象徴する「トールハンマー」をモチーフとしたデイタイムランニングライトや、テールゲートに回り込んだリアコンビネーションランプ。Dピラーを寝かせたデザインにより、視覚的に長く、そしてゆったりとした印象を与えています。

パワートレインには、ボルボの最新世代Drive-Eパワートレーンを採用。2L直列4気筒DOHCエンジンをベースに、ガソリンターボの「T5 (FF)」「T6 (4WD)」、ディーゼルターボの「D4 (FF)」、そしてプラグインハイブリッドの「T8 Twin Engine (4WD)」がラインナップされています。それぞれの出力は、T5が254ps/350Nm、T6が310ps/400Nm、D4が190ps/400Nmと、力強い走りを提供します。

安全性能も大幅に向上しており、16種類以上の先進安全・運転支援機能「IntelliSafe（インテリセーフ）」を標準装備。ドライバーをあらゆる状況からサポートする充実の装備が、安全運転を支えます。

まとめ

初代の伝統を受け継ぎながら、現代的なデザインと先進技術を融合させたV90は、ボルボのステーションワゴンの新たな指標と言えるでしょう。高い安全性と快適な乗り心地、そして洗練されたデザインを求めるユーザーにとって、V90は最適な選択肢の一つと言えるでしょう。今後の更なる進化にも期待が高まります。

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