ボンバーキングシナリオ2

『ボンバーキングシナリオ2』は、1991年にエイコムサンソフトから発売されたゲームボーイ用アクションゲームです。前作『ボンバーキング』の続編として位置づけられていますが、ストーリーは共通しています。海外では『Blaster Master Boy』というタイトルで、人気を博した『超惑星戦記メタファイト』の海外版の続編として発売されました。

ゲーム内容

本作は、前作のゲームシステムを概ね踏襲しており、アクションゲームとしての基本的な操作感は変わりません。しかし、ステージが一新され、細かな変更点も加えられています。特に、誤操作による自爆の危険性が軽減された点は、プレイヤーにとって嬉しい改善点と言えるでしょう。ただし、パスワードコンティニュー機能は搭載されていません。

ゲームの雰囲気は前作から一変し、コミカルな要素が大幅に増えています。前作のパッケージイラストは劇画調でシリアスなイメージでしたが、本作の主人公は2頭身にデフォルメされ、バイザーに目が描かれるなど、親しみやすいデザインとなっています。また、敵キャラクターを倒した際の演出も、爆発ではなく飛んでいくなど、コミカルなものに変更されています。

ボスキャラクターもほぼ一新されており、『ファンタジーゾーン』をモチーフにしたパロディも登場するなど、遊び心満載です。中には、舌に爆弾を食わせるというユニークな倒し方が必要なボスも存在します。

ストーリー

ボンバーキングシナリオ2

高度な科学技術によって創造された美しい惑星アルタイル。人々は平和な日々を送っていましたが、突如として異常気象が発生し、惑星全体が滅亡の危機に瀕します。原因は、地下にある気象コントロールシステムの故障であり、自己修復ユニットの交換が唯一の解決策でした。主人公の戦闘用アンドロイド「ナイト」は、惑星アルタイルを救うため、危険な道のりを進みます。

Blaster Master Boy

地下世界での戦いが終わり、平和が訪れたかに思われた世界に、新たな脅威が現れます。各地に放射能のホットスポットが発生し、英雄「ジェイソン・フラドニック」は、再び立ち上がり、放射能汚染の原因を究明するため、単身で戦いに挑みます。

前作からの変更点

- 爆弾の種類が4種類に増加し、通常の爆弾は無制限に使用可能になりました。
- 爆弾の爆発までの時間が長くなりました。
- 爆弾を置いても主人公が後退しなくなりました。
- 爆風に巻き込まれてもライフの減少量が軽減されました。
- 爆弾を重ねて置くことができなくなりました。
- 爆弾に障害物としての判定がつき、すり抜けられなくなりました。
- 残機とライフの併用制になりました。
- 時間経過によるライフの減少がなくなりました。
- レベルアップシステムが廃止されました。
- ステージ構成が変更され、ループステージとショップがなくなりました。
- ブラックステージには破壊可能なブロックがなくなりました。
- ステージが全方向スクロールになりました。
- 地下ボーナス面も全方向スクロールになり、脱出には出現地点まで戻る必要があります。
- 地形にトゲの床が追加されました。
- アイテムがすべて決まった場所に出現するようになりました。
- アイテムが出現するブロックは、斜め方向からの爆風でも破壊できるようになりました。
- 地上ボーナス面の石像は、順番に関係なく破壊するだけでアイテムを入手できるようになりました。
- コンティニューがステージ単位で行えるようになりました。
- スコアが廃止されました。
- 斜め移動ができなくなりました。
- BGMがステージ・ボス・ステージクリアそれぞれ1種類になりました。
- 敵が点滅している間はダメージを受けなくなりました。

アイテム

爆弾

- 爆弾A：通常タイプの爆弾で、無制限に使用できます。
- 爆弾B：十字方向に爆風が広がる爆弾です。
- 爆弾C：一直線に爆風が進む爆弾です。
- 爆弾D：広範囲に爆風が広がる強力な爆弾です。

ストックアイテム

- ランプ：一定時間、周囲を明るく照らします。
- 鉄下駄：一定時間、トゲの床のダメージを受けなくなります。
- 浮き輪：一定時間、水に沈まなくなります。

即効アイテム

- 靴：移動速度が上昇します。
- Fボール：耐久力が上昇します。
- Pボール：ビームの射程が伸びます。
- バー：ライフが1目盛り回復します。
- Eボトル：ライフが全回復します。
- 稲妻：画面上の敵を全滅させます。
- シールド：一定時間、敵の攻撃とトゲの床のダメージを防ぎます。
- ナイト：残機が1つ増えます。
- カギ：出口を開くために必要です。

ボスキャラクター

各ステージの最後に登場するボスキャラクターは、それぞれ特徴的な攻撃方法を持っています。弱点を見抜き、効果的な攻撃手段を見つけ出すことが攻略の鍵となります。

スタッフ

- プログラマー：岡坂道夫
- 背景デザイナー：朝茂之
- サウンド・プログラマー：瀬谷辰宇

評価

ゲーム雑誌のレビューでは賛否両論ありましたが、独自の世界観とゲーム性は一定の評価を得ています。

ボンバーキング シナリオ2