ボンバーボーイ

ボンバーボーイ（BOMBER BOY）

概要

『ボンバーボーイ』は、1990年にハドソンから発売されたゲームボーイ用のアクションゲームで、ボンバーマンシリーズの第3作目です。PCエンジン版が登場する前に、シリーズ初となる対戦モードが組み込まれ、新たな楽しみ方が提供されました。アメリカでは「Atomic Punk」、ヨーロッパでは「Dynablaster」として発売されるなど、地域によって異なるタイトルでも知られています。また、本作は1996年にリリースされたゲームボーイソフト『ボンバーマンコレクション』に再録されており、長く愛されている作品です。

ゲーム内容

ボンバーボーイモード

本作のメインゲームモードでは、主人公キッドが捕らわれた仲間を救うために、8つの工場を攻略していくストーリーが展開されます。プレイヤーは、配置された敵キャラクターを撃破し、ソフトブロックで隠された扉に入ることが目的です。敵に触れたり、爆弾の爆風に被害を受けるとミスとなり、また、時間制限もあるため、スムーズに進める必要があります。

プレイヤーは最初の7つのステージを、好きな順番で選んで攻略できます。全ての7ステージをクリアすると、最終目的となる第8ステージに挑むことができます。それぞれのステージには5〜10のラウンドがあり、最後のラウンドをクリアすることで仲間を救出するカットシーンが展開されます。そのため、難易度の高いステージでは、多くのラウンドをこなす必要があります。

システム

本作の基本システムは従来のボンバーマンシリーズと大きくは変わらず、プレイヤーは様々なパワーアップアイテムを駆使してゲームを進めていきます。個々のラウンド前には装備アイテムを選択する画面があり、ここで効果的なアイテムを準備することが求められます。アイテムはショップで購入することができ、ステージクリアによって新たなアイテムが並ぶため、ゲームが進むほど選択肢が広がります。

ちなみに、プレイヤーがミスすると装備したアイテムを失うため、頭を使った戦略が必要です。ステージクリア後の進捗はパスワードで保存できるため、何度でも挑戦することが可能ですが、途中でやられてしまうと所持金やアイテムは失われてしまいます。

アイテム

本作には多様なアイテムが登場し、装備アイテムと特殊アイテムに分類されます。装備アイテムは最大30個までストックでき、各ラウンドのアイテム選択画面で装備された分だけ効果が得られます。基本的なアイテムには、爆弾の数を増やす「ボムアップ」や、爆弾の火力を上げる「ファイアーアップ」があり、戦略的に使用していくことが重要です。

特殊アイテムには、装備するとミス時に復活できる「エリクサー」や、爆弾を任意のタイミングで爆破できる「リモコン」など、楽しみながら戦闘を支援してくれるアイテムが豊富に存在します。

モードの種類

『ボンバーボーイ』には多様なゲームモードがあります。通常モードやボンバーマンの移植もされている他、対戦モードも搭載しています。この対戦モードでは、通信ケーブルを使って友達と対戦することができ、全く異なるプレイスタイルを楽しむことができます。

評価

本ゲームは、ファミコン通信の「クロスレビュー」において合計27点、またファミリーコンピュータMagazineの読者投票では20.93点を獲得するなど、ゲームとしてのクオリティが評価されています。特に、爆弾が豪快に爆発する様子がプレイヤーに爽快感を与えると好評を得ています。

本作は、シンプルなルールながら深い戦略性と面白さを兼ね備えており、今なお多くのファンに支持されています。

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