ボンバーマン (PCエンジン)

ボンバーマン（PCエンジン版）

『ボンバーマン』は、1990年12月7日に日本のハドソンよりPCエンジン用にリリースされたアクションゲームで、シリーズの第4作目です。本作は、PCエンジンにおけるボンバーマンシリーズの第一弾でもあり、プレイヤーは主人公「ホワイトボンバーマン」を操って悪の心を持つ「ブラックボンバーマン」から三森博士の娘、理砂を救出するというストーリーが展開されます。ゲームの構成やキャラクターデザインは、過去の作品から大きく変更され、よりコミカルで可愛らしい世界観が特徴的です。

開発背景

本作の開発は、ゲームクリエイター藤原茂樹がディレクターを担当し、ゲームデザインは桑原司が行いました。音楽は竹間ジュンが手掛けており、ファミコン版と同様の魅力あるサウンドを提供しています。このタイトルでは、前作までの不定形だったキャラクターデザインを見直し、シリーズの根幹であるバトルゲーム要素が強化されています。また、5人同時対戦が可能な初めての作品としても注目されています。

ゲームモード

ノーマルゲーム

ノーマルゲームモードでは、プレイヤーは一人で対戦相手を倒すことを目的に進行します。このモードは、初代ボンバーマンと似たシステムを持ちながら、ステージの数え方がラウンド制へと変更されています。各ラウンドの最後にはボスが待ち構えており、さまざまな種類のステージ（横スクロール、縦スクロール、1画面に納まるものなど）が用意されています。敵を倒すことで得られるアイテムもあり、プレイヤーはそれを利用して攻略していくことが求められます。

バトルゲーム

バトルゲームモードは、最大5人までの対戦が可能という本作の大きな特長です。このモードでは、友人や家族との競技が楽しめ、さまざまなアイテムを駆使することで対戦の戦略が生まれます。プレイヤーは「ノーマルモード」と「ドクロモード」を選択でき、「ドクロモード」では不利な効果を引き起こすアイテムも登場します。

ストーリーと設定

未来の世紀、思考能力を持つロボット「ブラックボンバーマン」が三森博士によって完成される。しかし、博士のプログラムミスにより、ブラックボンバーマンは悪に目覚め、理砂をさらってしまいました。それを救うため、ホワイトボンバーマンは旅に出ます。全8ラウンドで構成され、各ラウンドには8つのステージがあり、最後のステージにはボスが登場します。

キャラクター

本作には、個性的な敵キャラクターが多数登場します。ファミコン版から引き続き登場するバロムやボヨンを含み、新たに設計された敵キャラクターも多く、プレイヤーは戦略を練りながら進行することになります。最終ボスであるブラックボンバーマンは、特に強力で、耐久力が4もあります。彼を倒すためには、従う色違いのボンバーマンを先に排除しなければなりません。

評価

発売当初から評価され、ゲーム誌での評価は概ね良好でした。様々なプラットフォームで移植され、ゲームファンの間でも根強い人気を誇るタイトルとなっています。総じて、『ボンバーマン』は、ゲームデザインや音楽だけでなく、バトル要素の進化により、アクションゲームの中でも特に印象深い作品となりました。

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