ポイズンブラック

ポイズンブラック (Poisonblack)

ポイズンブラックは、フィンランドに拠点を置くヘヴィメタルバンドで、元センテンストのボーカリスト、ヴィレ・レイヒアラが中心となり2000年に結成されました。初期の音楽スタイルは、ゴシックメタルとして知られています。彼らの楽曲は、重厚な音とメランコリックなメロディーが特徴です。

バンドの成り立ちと歴史

バンドは、センテンストでの成功を収めたヴィレ・レイヒアラが、guitarに専念するために新たなプロジェクトを立ち上げる形で誕生しました。当初のメンバーには、ヤンネ・クッコネン（ベース）、マルコ・スネック（キーボード）、タルモ・カネルハ（ドラム）が含まれていました。そして、2001年にはJ.P.レパルオトがボーカルとして参加し、2002年にはヤンネ・ダールグレンがセカンド・ギタリストとして加わりました。

ポイズンブラックは、2003年にファーストアルバム『Escapexstacy』をリリースし、音楽シーンに登場しました。このアルバムのリリース後、初期メンバーであるJ.P.レパルオトとヤンネ・ダールグレンが脱退したため、ヴィレがボーカルを兼任することになりました。2004年にはヤンネ・クッコネンが脱退し、アンティ・レメス（ベース）およびヤンネ・マルクス（ギター）が加入しました。彼らの音楽スタイルは、次第に進化し、洗練されていきました。

2006年には２作目『Lust Stained Despair』を発表。その内容は、メロディーの叙情性を残しつつ、よりメタリックでヘヴィな響きを持つ作品となっています。このアルバムでは、バンドの音楽的な方向性が確立され、より深い表現が求められるようになりました。

2010年には、3作目『A Dead Heavy Day』を発表。ここでは、ヤンネ・マルクスが楽曲作成に積極的に関与し、それまでのスタイルにブルージーな要素が加わることで、新しい独自の路線を切り開きました。

残念ながら同年、ヤンネ・マルクスがバンドを離れましたが、ポイズンブラックはライヴギタリストを迎えて活動を続け、2011年に5thアルバム『Drive』、2013年には6thアルバム『Lyijy』をリリースしました。

特筆すべきは、2010年にFINLAND FEST 2010 -METAL ATTACKに参加したことです。この際、センテンスト時代には叶わなかった来日を実現させました。

活動休止の決定

2015年8月21日にオウルで行われた地元ライブが最後となり、ポイズンブラックは事実上の活動休止に入ります。これは、無期限に近い形での活動休止でした。結成から15年近く続いた彼らの活動は、音楽シーンに多大な影響を与えるものでした。

メンバー一覧

• - ヴィレ・レイヒアラ: ボーカル、ギター (2000-2015)
• - アンティ・レメス: ベース (2004-2015)
• - タルモ・カネルハ: ドラム (2000-2015)
• - マルコ・スネック: キーボード (2000-2015)

旧メンバー

• - ユハ＝ペッカ・レパルオト: ボーカル (2001-2003)
• - ヤンネ·ダールグレン: ギター (2002-2003)
• - ヤンネ·マルクス: ギター (2004-2010)
• - ヤンネ・クッコネン: ベース (2000-2004)

代表的なディスコグラフィ

• - アルバム:

- 2003年: Escapexstacy
- 2006年: Lust Stained Despair
- 2008年: A Dead Heavy Day
- 2010年: Of Rust and Bones
- 2011年: Drive
- 2013年: Lyijy

• - EP:

- 2003年: Love Infernal
- 2006年: Rush
- 2008年: Bear The Cross
- 2011年: Mercury Falling

• - DVD:

- 2008年: A Dead Heavy Day（DVD）

ポイズンブラックの音楽は、聴く人々の心に深い印象を与え、多くのファンに愛され続けています。

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