ポケットモンスター THE ORIGIN

『ポケットモンスター THE ORIGIN』（ポケモンジ・オリジン）は、1996年にリリースされたゲーム『ポケットモンスター赤・緑』を基に作られたアニメです。2013年 10月2日、テレビ東京系列で特別番組として放送されました。この作品は、かつてゲームを楽しんだ世代のファンに向けたもので、全く新しい物語を提供しています。

概要

本作はテレビ東京の開局50周年を記念した企画で、ニンテンドー3DS版『ポケットモンスター X・Y』の発売を記念して企画されました。サトシが主人公の従来のシリーズとは異なり、全4話で構成された新たなストーリーが展開されます。レッドが主役となり、彼の成長と冒険が描かれる内容です。ポケモンファン全体の興味を引きつけるために、今のプレイヤーのみならず、昔からのファンにも楽しんでもらえるアプローチがされています。

放送当日は、本作限定の『ポケットモンスター X・Y』のコマーシャルも流れ、ハマカーンが出演し、漫才を交えた紹介がなされました。このCMでは当時まだ公開されていなかった情報が初めて披露され、ファンの間での話題となりました。

アニメのストーリーはゲーム『赤・緑』の設定に基づいており、キャラクターのセリフもゲームからの再現が見られます。各エピソードの冒頭には、レッドのナレーションと共にゲームのセリフが表示され、さらに他の小ネタも盛り込まれるなど、クラシックなゲームへのオマージュが随所に見受けられます。また、金・銀世代以降に導入された技や特性は登場せず、メガシンカ関連を除いて純粋に初代のプレイ感覚が保たれています。

音楽面では、景山将太が原作ゲームのメロディをアレンジし、『ポケットモンスター X・Y』のサウンドトラックにボーナストラックとして収録されています。製作は、2011年に公開された劇場版『[[ポケットモンスターベストウイッシュ]]』と同じく、OLM、Production I.G、XEBECが担当しました。さらに、テレビ東京の放送時間に合わせて、ニコニコ生放送にてリアルタイム実況も行われました。

ストーリー

本作の主人公、レッドの冒険の舞台はカントー地方。彼はオーキド博士から最初のパートナーであるヒトカゲを受け取り、ポケモン図鑑を完成させる使命が与えられます。彼のライバルであるグリーンとのバトルや、ジムリーダー・タケシへの挑戦、悪の組織ロケット団のサカキとの対決など、様々な試練に立ち向かいます。レッドの冒険は予測不可能な展開が待ち受けており、未知のポケモンとの出会いやライバル、仲間との絆が進行していきます。

主人公のレッドは、不器用ながらも正義感が強く負けず嫌いな少年です。彼は経験を重ねる中でポケモンに対する理解を深め、成長を遂げていく姿が見どころの一つです。初めはポケモンバトルの知識が乏しいレッドでしたが、徐々に相手のタイプに応じた戦略を練るようになり、最終的にはポケモンリーグでチャンピオンのグリーンに勝利し、おおいに成長した姿を見せます。

主な登場キャラクター

- レッド: 主人公で、ヒトカゲと共に冒険を始めます。個性的な成長が描かれます。
- グリーン: レッドのライバルでオーキド博士の孫。最初にゼニガメを選択し、ポケモンバトルでも一目置かれる存在です。
- タケシ: ニビジムのジムリーダー。岩タイプ使いとしてレッドにポケモンバトルの基礎を教えます。
- サカキ: ロケット団のボスで、強力なポケモンを有した敵役として立ちはだかります。

クライマックス

レッドと彼のポケモンたちの成長が描かれる中、最終局面ではメガリザードンXがミュウツーとの壮絶なバトルを繰り広げ、ついには勝利を収めます。物語は、レッドがカントー地方のポケモン150種を揃えつつも、捕獲していないミュウへの思いを残して物語が閉じられます。

『ポケットモンスター THE ORIGIN』は、懐かしさと新しさが融合した作品であり、ポケモンファンにとって特別な位置付けを持つアニメです。

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