ポケモンワールドチャンピオンシップス

ポケモンワールドチャンピオンシップス（WCS）

ポケモンワールドチャンピオンシップス（英: Pokémon World Championships、略称: WCS）は、ポケットモンスターシリーズのゲームおよびポケモンカードゲームにおける世界一を決定する公式な大会です。この大会は2004年に始まり、毎年開催されています。参加者は年齢に応じていくつかのカテゴリーに分かれ、各地域の予選を通過した選手が集まります。

大会の概要

日本における代表選手の選出は、ポケモンだいすきクラブの会員を対象とした事前申込制で、興味を持つ多くの参加者がいる場合は抽選が行われます。また、1stステージで負けた選手や抽選に外れた選手のための「ラストチャレンジ予選」が行われることもあり、再度チャンスが与えられます。

大会は主に3つのカテゴリーに分かれます:

• - カードゲーム大会
• - ゲーム大会
• - ポッ拳大会（2016年から追加）

それぞれの大会では、参加者は年齢によってジュニアリーグ、シニアリーグ、マスターリーグに分類されます。例えば、カードゲーム大会では小学生以下がジュニアリーグに、中学生がシニアリーグに、高校生以上がマスターリーグに参加します。ゲーム大会も同様の区分けがされます。

大会の流れ

ポケモンワールドチャンピオンシップスは通常、3日間にわたって行われます。最初の2日間は各国や地域の代表が集まって競い合い、最終日にトップ選手が決定します。ただし、ポッ拳大会は2日間の開催となります。

参加者は各自の国または地域予選の成績に基づき、Day1への出場やDay2へのシード権、またはDay2への招待出場権が与えられます。選手の名前はカタカナまたはアルファベットで表記され、中国語や日本語の漢字表記は使用されません。2020年と2021年は、新型コロナウイルスの影響により大会が中止されました。

賞金と奨学金

国際大会では、年齢に関わらず賞金が支給され、「scholarship」（奨学金）と呼ばれます。副賞として、順位に応じたトロフィーや次回大会の出場権、新しいポケモンカードの拡張ボックスなどが贈られます。具体的な賞金額は以下の通りです:

• - ゲーム大会:

- 優勝: 10,000ドル（約100万円）
- 準優勝: 7,500ドル
- 3位・4位: 5,000ドル
- 5位〜8位: 2,500ドル
- 9〜16位: 1,500ドル

• - カードゲーム大会:

- 優勝: 25,000ドル
- 準優勝: 15,000ドル
- 3位・4位: 7,500ドル
- 5位〜8位: 5,000ドル
- 9〜16位: 1,500ドル

• - ポッ拳大会:

- マスターカテゴリ優勝: 6,000ドル
- シニアカテゴリ優勝: 3,000ドル

日本における予選

日本の代表決定大会は、47都道府県で行われる1stステージ、6つの全国会場での2ndステージ、そしてファイナルステージで構成されています。代表決定大会では特定のソフトを使用し、ルールに従って対戦が行われます。2011年3月、東北地方太平洋沖地震の影響で全ての大会が中止となったこともありましたが、それ以外の年でも多くの選手たちが熱い戦いを繰り広げています。

グローバル展開と今後の展望

ポケモンワールドチャンピオンシップスは、年々その規模を拡大しつつあり、2023年には日本の横浜で開催され、日本代表が3冠を達成しました。次回の2024年はハワイで、2025年にはアナハイム、2026年にはサンフランシスコでの開催が予定されています。このように、ポケモンの世界はますます進化しており、未来の大会でも新たな才能が登場することを期待しています。

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