ポストマン (2008年の映画)

映画『ポストマン』解説

『ポストマン』は、2008年に公開された長嶋一茂主演の日本映画です。千葉県房総半島にある架空の町、房総町を舞台に、郵便局で働く人々や地域住民の交流を描いています。

概要

物語は、房総町の郵便局で働く郵便配達員、海江田龍兵を主人公に展開します。亡き妻を想いながら、二人の子供たちと暮らす龍兵は、手紙を通じて様々な人々と出会い、心の交流を深めていきます。映画は、手紙が繋ぐ家族の絆や、それぞれの人生模様を丁寧に描き出しています。

2007年3月19日に行われた「日本郵政グループCI発表会」にて、長嶋一茂本人が映画制作を発表。同年4月より、いすみ市、大多喜町、勝浦市、鴨川市などで撮影が行われました。劇中の房総町は、これらのロケ地を複合させた地域として設定されています。

キャスト

海江田龍兵：長嶋一茂
海江田あゆみ：北乃きい
海江田鉄兵：小川光樹
海江田泉：大塚寧々
塚原奈桜子：原沙知絵
番：竹中直人
岬中学校 校長：古手川祐子
木下園子：野際陽子
玉井正一：田山涼成
大西：菊池隆則
竹内彩子：遠藤久美子

豪華なキャストが集結し、それぞれのキャラクターを魅力的に演じています。

スタッフ

監督：今井和久
脚本：鴨義信
製作総指揮：長嶋一茂
音楽：中村幸代、森下滋
主題歌：小松優一 - 『Together』

ストーリー

房総町の郵便局に勤務する海江田龍兵は、亡き妻・泉への想いを胸に、長女あゆみ、長男鉄兵と暮らしています。ある日、龍兵は配達中に、岬中学校の臨時教師・奈桜子と出会います。奈桜子は、生徒たちと真剣に向き合いながらも、過去のトラウマに苦しんでいました。龍兵は、手紙を通じて奈桜子の心の傷を癒し、二人は次第に惹かれあっていく。

一方、あゆみは、東京の大学への進学を夢見ていましたが、家庭の事情から諦めかけていました。龍兵は、あゆみの夢を応援するため、奔走します。また、鉄兵は、亡き母の面影を追いながら、自分の進むべき道を探していました。

龍兵は、郵便配達の仕事を通じて、様々な人々と出会います。漁師の番、中学校の校長、泉の母・園子など、それぞれが抱える悩みや喜びを知り、龍兵自身もまた、支えられていきます。そして、龍兵は、手紙が繋ぐ人々の温かさに触れ、家族の絆を深めていくのでした。

エピソード

映画の前売券は、郵便局の窓口で販売され、局名入りの日付印風スタンプが押印されました。
完成披露試写会には、長嶋茂雄が訪れ、息子の映画にエールを送りました。
映画のオープニングでは、静岡県小山町から房総町まで、郵便物が配達される仕組みが描かれています。
共同製作・配給元のザナドゥーは、本作の興行収入不振が原因で倒産しました。

評価

『ポストマン』は、手紙が繋ぐ人と人との温かい交流を描いた感動作として、多くの人々に感動を与えました。長嶋一茂をはじめとするキャストの演技、美しい房総の風景、心に響く音楽などが、映画の魅力を引き立てています。

関連情報

日本郵政グループ
郵便局

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