ポスパケット

ポスパケットとは

ポスパケットは、日本[[郵便]]株式会社が提供していた、小型の荷物を送るための配送サービスです。2006年4月1日にサービスを開始し、2016年9月30日に廃止されました。このサービスは、一定のサイズと重量の範囲内であれば、全国どこへでも均一料金で荷物を送ることができました。

サービス概要

ポスパケットは、郵便物ではなく「荷物」として扱われるため、第一種郵便物のような信書を送ることはできませんでした。ただし、荷物に添えることができる信書については、郵便法の規定に従う必要がありました。また、万が一の郵便事故が発生した場合の損害賠償はなく、運賃のみが返金される仕組みでした。現金や郵便禁制品、貴重品、割れ物、精密機器、生もの、芸術作品など、性質上送付に適さない物の送付は推奨されていませんでした。

サービス開始当初の料金は400円でしたが、2010年4月1日にレターパック350（現在のレターパックライト）が登場したことに伴い、350円に値下げされました。その後、2014年4月1日には360円に値上げされました。2016年10月1日に、大口顧客向けの類似サービスである「ゆうパケット」がサービスを拡大したことに伴い、ポスパケットは廃止されました。

ポスパケットには、荷物の配達状況を確認できる「お問い合わせ番号」が記載された保管用シールが添付されていました。

利用規定

ポスパケットを利用する際には、以下の規定を守る必要がありました。

サイズ: 縦34cm、横25cm、厚さ3.5cm以内
重量: 1kg以内
外装: 表面に「ポスパケット」または「簡易小包」と明記し、専用ラベルを貼付。または、大口顧客は追跡バーコードを印字。
品名: 品名の記載が必要
信書: 信書を送ることは不可

差出方法

ポスパケットは、郵便窓口や郵便ポストから差し出すことができました。運賃の支払い方法は、窓口での現金払い、または360円分の郵便切手の貼付でした。窓口に差し出す場合は、着払いも可能でした。

配達方法

ポスパケットは、郵便受けに配達されました。日曜・祝日にも配達があり、速達扱いではありませんでしたが、トラック輸送は速達便で行われるため、比較的早く配達されていました。

補償について

ポスパケットには、滅失や毀損があった場合に運賃が返金される規定がありました。ただし、損害賠償を請求する場合には、運賃を支払ったことを証明する必要がありました。

オプションサービス

ポスパケットでは、以下のオプションサービスを利用することができました。

あて名変換サービス: 宛先を変更する際に利用できるサービス（1通51円）
着払い: 受取人が送料を支払うサービス（1通21円）
数量割引: 年間に1万個以上発送する場合に適用される特別運賃（基本運賃の半額程度）

その他

ポスパケットは、NTTドコモの「ケータイ補償お届けサービス」で故障端末などを返送する際に利用されていました。また、TSUTAYA DISCASやDMM.comなどのDVD・CDレンタルサービスでも、商品の発送方法として採用されていました。

関連項目

* ゆうパケット

このサービスは、現在ではゆうパケットに統合され、その役割を終えています。

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