ポップン・ルージュ

ポップン・ルージュ（POP'n'Rouge）

ポップン・ルージュは、1989年4月10日から1991年4月5日までの間、TBSラジオで月曜日から金曜日の23時台に放送された音楽ラジオ番組です。この番組は、夜の若者向け番組を強化するために設立された「音楽部」によって立ち上げられました。ティーンエイジャーをターゲットにしたこの番組は、当初は歌手を中心とした女性パーソナリティが日替わりでラジオを進行する形式となっていました。

各曜日のパーソナリティは、深い横のつながりを持ちながらリスナーと交流しており、1989年6月3日にはTBSホールで『赤坂まるごとライブ'89』という音楽イベントが開催され、そこで全パーソナリティが揃いました。このようなイベントは、番組の人気を高め、リスナーとの絆を強化する十分な機会となりました。

1990年4月には、金曜パーソナリティが長峰由紀から久宝留理子に交替し、これにより全曜日のパーソナリティが歌手となりました。1990年10月には、新たに『岸谷五朗の東京RADIO CLUB』が始まったため、ポップン・ルージュはフォーマットを変更し、月曜日から金曜日までの奥居香による15分番組へとリニューアルされました。この際には、TBSを含む7局ネットの番組に進化しました。

番組にはさまざまなコーナーが用意されており、特に人気があったのは「ポップンジャンプ」や「オリオンエクスプレス」などです。「ポップンジャンプ」は、その日のテーマに従った言葉を何秒間声に出し続けられるかを競うゲームで、賞金も用意されていました。一方、「オリオンエクスプレス」は、リスナーからのメッセージを紹介する愛の伝言板のようなコーナーで、交流を盛り上げる役割を果たしました。

曜日別には、「不毛な論争」や「人にいえない私のクセ」、「人生相談コーナー」なども展開され、各パーソナリティの個性が光る内容が多くのリスナーに親しまれました。

1991年4月には、奥居香が『スーパーギャング』の月曜日パーソナリティに移動することとなり、それに合わせてポップン・ルージュは終了となりました。この番組は、放送終了後も長きにわたって記憶に残り、音楽番組のスタイルに多大な影響を与えました。2019年と2020年には、TBSラジオの『ラジオアーカイブ』で過去の放送が再放送され、懐かしむリスナーたちに再び楽しんでもらう機会となりました。

放送時間とパーソナリティ

• - 放送時間

毎週月曜日 - 金曜日 23:10 - 24:00 （1989年4月 - 1990年9月）
毎週月曜日 - 金曜日 23:15 - 23:30 （1990年10月 - 1991年3月）

• - パーソナリティ

- 月曜日: 永井真理子
- 火曜日: 笹野みちる（東京少年）
- 水曜日: 奥居香（プリンセス・プリンセス）
- 木曜日: 谷村有美
- 金曜日: 長峰由紀（TBSアナウンサー）→ 久宝留理子

ポップン・ルージュは、音楽とリスナーとの心温まるつながりを大切にした、記憶に残るラジオ番組でした。

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