ポツダム県

ポツダム県 (Bezirk Potsdam)

ポツダム県は、ドイツ民主共和国（東ドイツ）時代に存在した14の県の一つです。1952年から1990年まで存在し、県都はポツダムでした。

地理

ポツダム県は、東ドイツの中央部に位置していました。特に、県の東側の境界線は西ベルリン（当時のベルリンにおけるアメリカ、イギリス、フランスの管理地域）と接していたことが特徴です。また、北はシュヴェリーン県、ノイブランデンブルク県、西はマクデブルク県、南西はハレ県、南はコットブス県、東はフランクフルト・アン・デア・オーダー県と、多くの県と隣接していました。さらに、東ベルリンとも接していました。

歴史

1952年、東ドイツでは行政区画の再編が行われ、それまで存在していた州が廃止され、新たに14の県が設置されました。この行政改革は、より中央集権的な体制を確立することを目的としていました。ポツダム県もこの時に誕生した県の一つです。

ポツダム県は、東ドイツの政治、経済、社会において重要な役割を果たしました。県都ポツダムは、歴史的な建造物や美しい景観で知られ、観光地としても重要な場所でした。また、県内には工業地域や農業地域も存在し、多様な産業が発展していました。

1989年のベルリンの壁崩壊、そして1990年の東西ドイツ統一という歴史的な出来事を経て、東ドイツの県制度は解体されることになりました。ポツダム県もその例外ではなく、1990年に解体され、ブランデンブルク州に帰属することとなりました。この再編により、旧東ドイツ地域は新たな州として再出発し、ドイツ連邦共和国の一員として統合されていくことになります。

ポツダム県は短期間の存在でしたが、東ドイツの歴史を語る上で欠かせない要素の一つです。その地理的な位置、歴史、そして社会における役割は、現代のドイツにも影響を与えています。

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