ポニーリーグ

ポニーリーグは、アメリカ合衆国で誕生した少年少女向けの硬式野球リーグです。国際本部はペンシルベニア州ピッツバーグに置かれ、世界各国に支部があります。日本では1975年、伊藤慎介氏によって日本ポニーベースボール協会が設立され、小学生と中学生を主な対象として活動を開始しました。略称として広くポニーリーグと呼ばれています。

日本で開催される主要な大会には、全日本選手権（エイジェック盃甲子園大会予選）、全日本選抜中学硬式野球大会、全日本地域対抗選手権大会（日本代表選手選考会を兼ねる）、PONYジャパングランドチャンピオンシップトーナメント、そして日米親善大会などがあります。国際大会では、ワールドシリーズ、アジアパシフィックゾーンチャンピオンシップトーナメント、東アジア選手権大会などが開催され、世界の強豪チームと競い合います。

日本ポニーベースボール協会は、2009年に社団法人化されました。鳩山邦夫氏が初代会長、井上昌友氏が初代理事長に就任し、その後、会長、理事長は複数回に渡り交代しています。2013年には、ポニーワールドシリーズU-14の部で日本チームが世界チャンピオンに輝き、日本のポニーリーグのレベルの高さを世界に示しました。

協会は、地域連盟の設立にも力を入れており、2014年には九州連盟、2015年には関西連盟が発足しました。組織運営の面でも発展を続け、常に日本の少年野球界の発展に貢献しています。2018年には、野球団体として初めて球数制限を導入した『SUPER PONY ACTION PART Ⅰ』を発表、選手育成における安全面への配慮を強化しました。翌年には、SDGs活動の一環として奨学金や野球用具提供制度を発足させる『SUPER PONY ACTION PART Ⅱ』を発表するなど、社会貢献にも積極的に取り組んでいます。

ポニーリーグは、多くのプロ野球選手を輩出していることでも知られています。阪神タイガースの梅野隆太郎選手、オリックス・バファローズの宮城大弥選手、西武ライオンズの平良海馬選手、広島東洋カープの一岡竜司選手、中日ドラゴンズの大嶺祐太選手などが、ポニーリーグで経験を積み、プロ野球界で活躍しています。指導者においても、侍ジャパン監督の栗山英樹氏、元読売巨人軍監督の高橋由伸氏、楽天イーグルス監督の石井一久氏など、多くの著名な監督・コーチがポニーリーグに携わってきました。

ポニーリーグは、日本の少年硬式野球界において重要な役割を担っており、国際的な舞台で活躍できる選手を育成するとともに、野球を通じた国際交流にも貢献しています。近年では、球数制限の導入やSDGs活動への積極的な取り組みなど、未来を見据えた活動にも力を入れています。今後、さらに発展し、日本の少年野球界を牽引していく存在となることが期待されています。他の少年野球リーグであるリトルシニア、ボーイズリーグ、ヤングリーグ、フレッシュリーグと比較されることも多く、それぞれの特徴を比較検討することで、より適切なリーグ選択が可能になります。

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