ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険

ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険

『ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険』は、2005年にソニー・コンピュータエンタテインメントから発売されたPlayStation Portable (PSP) 用のRPGです。過去のPlayStation (PS) 用作品である『ポポロクロイス物語』と『ポポロクロイス物語II』を再編集したリメイク作品であり、シリーズとしては通算6作目にあたります。後に廉価版であるthe Best版も発売され、PlayStation Storeでのダウンロード販売も行われました。

概要

本作は、PSで人気を博した2つの物語を1つにまとめ、さらに新たなエピソード「闇の獅子王」を追加したものです。オリジナル版はPS3・PSP向けにゲームアーカイブスで配信されているため、新要素にこだわらなければ、旧作をプレイすることも可能です。

ただし、PSP版では、イベントやストーリーの表現が大幅にカットされ、イベント時のボイスも廃止されています。また、ダンジョンの簡略化や敵の弱体化により、難易度が低下しています。一方で、ゲーム中に挿入されるアニメーションムービーは全て描き直され、PSPの高解像度に対応したものになっています。ただし、ムービーも一部シーンのカットやセリフの変更などが施されています。

本作は、日本国外でも発売されており、アメリカ合衆国、香港、台湾、欧州、オーストラリアで展開されました。香港・台湾向けには日本語版が、それ以外の地域向けには英語版が販売されています。

ソフトの不具合

初期バージョンには、特定の条件下でストーリー進行に関わる致命的な不具合が発生することが確認されています。ソニー・コンピュータエンタテインメントは公式サイトで注意を呼びかけましたが、ソフトの回収・交換やセーブデータの復旧などの対策は行われていません。

ディスク番号が「UCJS-10005-8」以降のバージョンでは、この不具合が修正されています。the Best版は全てこのバージョン以降に該当するため、安心してプレイできます。

初期バージョンにおける不具合の回避方法

不具合は、「氷の魔王編」の第4章（小さな平穏）で、マップ内の自由移動が可能になった際に、「ガミガミシティの動力タワー」のエレベーターを使用することが引き金となります。エレベーターを使用してセーブしてしまうと、「闇の獅子王編」の第2章で進行不能になる可能性があります。

公式サイトでは、エレベーターを使用しなければ不具合を回避できるとアナウンスされていますが、「氷の魔王編」の第4章では、寄り道をせずにストーリーを進行させることを推奨します。

本作をプレイする際は、ディスク番号を確認し、初期バージョンであった場合は、エレベーターの使用を避けるなど、注意が必要です。リメイク作品でありながら、新たな要素と手軽さを提供する一方で、初期バージョンに存在する不具合には注意が必要です。購入を検討する際は、ディスク番号を確認し、安心してゲームを楽しめるバージョンを選ぶことをおすすめします。

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