ポマ2000

ポマ2000は、かつてフランスのラン市で運行されていた自動案内軌条式旅客輸送システム（AGT）です。このシステムは、鉄道駅と市庁舎を結ぶ全長1.5kmの区間を、ケーブルカー方式で走行する全自動無人運転の車両によって運行されていました。

特徴

ポマ2000は、最大13%の勾配と100mの下り坂を含む路線を走行していました。これは、従来の鉄道システムでは実現が難しい急勾配を克服できる、AGTならではの特徴です。車両は金属製のトラック上をゴムタイヤで走行し、2.5分間隔で運行されていました。

運行概要

ポマ2000の路線には、以下の3つの駅がありました。

ガール駅 (Gare):
ヴォー駅 (Vaux):
オテル・ド・ヴィル駅 (Hôtel de Ville):

ポマ2000は、1899年から1971年まで存在したラック式鉄道のトラム路線を置き換える形で、1989年に開業しました。4両の車両が使用され、各車両は最大速度35km/hで33人の乗客を輸送できました。1時間あたり最大900人、1日あたり約2,500人の乗客を輸送していました。

運行時間は、月曜日から土曜日（夏期は毎日）の午前7時から午後8時まででした。ガール駅から市庁舎のあるオテル・ド・ヴィル駅までの所要時間は、約3.5分でした。

運行停止

ポマ2000は、2016年8月27日をもって運行を停止しました。運行停止の理由についての詳細な公式発表はありません。

関連項目

高速輸送機関システムの一覧

外部リンク

TUL - TRANSPORT URBAIN LAONNOIS - POMA - AISNE PICARDIE （フランス語）
ポマ - ポマ2000の画像 （フランス語）

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