ポリス・ストーリー REBORN

映画『ポリス・ストーリー REBORN』の魅力

『ポリス・ストーリー REBORN』は、2017年に公開された中国・香港の合作映画で、ジャッキー・チェンが主演を務めるSFアクション作品です。この映画は、通称「ポリス・ストーリー」として知られていますが、実際には人気シリーズ「警察故事」とは異なる独立したストーリーを展開しています。邦題に「ポリス・ストーリー」と名が付いているものの、同シリーズの作品としての位置付けはされておらず、ただし主題歌は過去作と同じ「英雄故事」であり、同じ世界観に属すると解釈されることもあります。日本では、シリーズとしての10本目にあたる作品として特別に公開されました。

ストーリー概要

物語は、白血病を患う幼い娘シーシーを病院に残して警護任務に向かうリン（ジャッキー・チェン）から始まります。彼は、遺伝学者ジェームズ博士を守るために危険な任務に従事していましたが、博士の実験体であるアンドレ（カラン・マルヴェイ）率いる犯罪組織との対立に直面します。リンは大爆破の中で自らの命を懸けて戦いますが、その結果として重傷を負い、姿を消しました。

13年後、リンが残した事件を元にした小説が出版され、これに絡むストーリーが展開されます。小説のデータを盗みにきたハッカー・リスン（ショウ・ルオ）は、アンドレの手下である女殺し屋（テス・ハウブリック）や変装したリンと遭遇します。リンは13年前の事件から復活し、姿を隠しながら新たな戦いを繰り広げるのです。

事件の鍵を握る女子大生ナンシー（オーヤン・ナナ）は、悪夢に悩まされており、魔女と呼ばれる心霊術者から治療を受けています。彼女の悪夢が小説の元となったことが明らかになり、物語はさらなる謎へと深化します。

主なキャスト

映画には、多彩なキャストが揃っています。リン役のジャッキー・チェンはもちろんのこと、リスン役のショウ・ルオや、ナンシーを演じるオーヤン・ナナなどが魅力を発揮しています。その他にも、エリカ・シアホウ（スー役）やカラン・マルヴェイ（アンドレ役）、テス・ハウブリック（女殺し屋役）などが重要な役割を果たしています。

作品の特徴

本作は、ジャッキー・チェン自身が製作総指揮を務めており、レオ・チャン監督の下、オリジナルな脚本が展開されています。撮影はトニー・チャンとジャック・ジアンが担当し、美術はメイチン・フアン、音楽はポン・フェイが手掛けています。特に、アクションシーンは豪華な演出が施され、緊張感あふれる展開が観客を惹きつけます。

この映画は、過去の作品とは一線を画しつつも、視覚的な楽しさと深い物語が交錯する新たなアプローチで描かれています。観る者にとっては、ジャッキー・チェンの魅力を再確認できる絶好の機会となるでしょう。これまでの作品と同様に、アクションや人間ドラマを巧みに融合させており、シリーズファンにとっても必見の作品です。

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