ポルトガル語諸国共同体

ポルトガル語諸国共同体（CPLP）について

ポルトガル語諸国共同体（CPLP）は、ポルトガル語を公用語とする国々の国際的な組織であり、1996年7月17日に設立されました。当共同体は、政治、経済、文化の分野で加盟国同士の協力を促進することを目的としています。これにより、加盟国間の絆を強化し、ポルトガル語の普及を推進しています。現在、CPLPの加盟国は、約2億2300万人の人口を有し、その総面積は10,742,000平方キロメートルに達しています。

組織構成

CPLPの運営はリスボンに位置する事務局によって行われており、議長国は2年ごとに選ばれ再任も可能です。国家元首会議は2年に1度開催され、加盟国のリーダーたちが集い、協力の方針や課題について話し合います。毎年行われる外相会議では、各国の外務大臣が国際的な問題について意見を交換し、共同の行動を協議します。さらに、常任運営委員会が月に1回のペースで会合を開き、日常業務の管理や進捗報告を行っています。

加盟国とその役割

CPLPには、ポルトガル、ブラジル、アングラ、モザンビーク、カーボベルデ、ギニアビサウ、サントメ・プリンシペ、東ティモール、アンゴラなど、主にアフリカや南米諸国が参加しています。これらの国々は様々な文化と歴史を持ちながら、共通の言語であるポルトガル語を通じて心を一つにしています。

整合的な協力体制

CPLPは、欧州連合（EU）、G7+、イベロアメリカ首脳会議、イベロアメリカ諸国機構など、他の国際組織とも連携を図っています。これにより、国際的な場での発言力を高め、広範な協議の場を持つことができるのです。

加盟希望国

CPLPへの加盟を希望する国や地域も存在します。例えば、アルバニア、オーストラリア、インドネシアなどが候補として挙げられますが、いずれも公用語としてポルトガル語を採用しているわけではありません。また、スペインに属するガリシア州やインドのゴア州、マレーシアのマラッカ州などは、ポルトガル語の歴史的な影響を受けており、加盟を希望しています。

特にガリシア州は、ポルトガル語に近い言語を使用する住民が多く、CPLPへの参加を希望しているものの、現時点では実現には至っていません。CPLPはスペイン政府に対し、ガリシアの自主性を認めるよう要望しています。

まとめ

このように、ポルトガル語諸国共同体は、加盟国同士の深い絆を育みつつ、国際的な舞台でポルトガル語の重要性を再認識させる役割を果たしています。今後、加盟国が拡大し、さらなる協力関係の構築が進むことを期待します。

もう一度検索