ポールク

ポールク (Polk)

ポールク（ウクライナ語：по́лк）は、17世紀半ばから18世紀末にかけて、ウクライナに存在したコサック国家（ヘーチマン国家）における主要な軍事・行政単位でした。日本語では「連隊」または「連隊区」と訳されることがあります。

概要

ポールクは、コサック軍の編成単位として機能する一方で、その地域を統治する行政単位としての役割も担っていました。各ポールクは、独自の территории (地域) を持ち、その территории 内の козаки (コサック) たちを管轄していました。

ポールクの例

以下は、代表的なポールクの例です。

カリヌィーク連隊
キエフ連隊
ブラーツラウ連隊
ビーラ・ツェールクヴァ連隊
ボフスラーウ連隊
ボルズナー連隊

これらの連隊は、それぞれの地域に根ざし、独自の歴史と文化を持っていました。

スラブ語圏における用法

上記のようなコサック国家における軍事・行政単位としての意味合いから転じて、現代のスラブ語圏諸国や旧ソビエト連邦構成国では、「連隊」（フランス語: Régiment）の訳語としても「ポールク」が用いられています。軍隊の規模や編成を示す言葉として、広く使用されています。

参考文献

伊東孝之・井内敏夫・中井和夫（編）『ポーランド・ウクライナ・バルト史』、世界各国史、山川出版社、1998年.
黒川祐次『物語ウクライナの歴史』、中央公論新社、2002年.
Заруба В.М. Адміністративно-територіальний устрій та адміністрація Війська Запорозького у 1648-1782 рр. – Дніпропетровськ, 2007. – С. 153-155.
Горобець В. Історія українського козацтва: нариси у 2 т. – Київ: Києво-Могилянська академія, 2006, Т.1. – Полково-сотенний устрій Гетьманату.

外部リンク

* ポールク // ウクライナ百科事典

もう一度検索