ポール・ヘナレ

ポール・ヘナレ（Paul Henare、1979年3月4日 - ）は、ニュージーランド出身のバスケットボール指導者であり、元プロバスケットボール選手です。

選手キャリア

ネーピア・ボーイズハイスクール時代からバスケットボールを始め、ユタバレー州立大学で1シーズンプレーしました。1995年にニュージーランドNBLのホークス・ベイホークスに入団し、プロキャリアをスタートさせます。

1998年にはオークランド・スターズに移籍し、1999年と2000年にNBL優勝を経験しました。2002年にホークス・ベイに戻り、2006年にはチームをチャンピオンシップ優勝に導きました。2009年にはクライストチャーチ・クーガーズでプレーし、2010年にホークス・ベイで現役最後のシーズンを過ごしました。

特筆すべきは、ニュージーランドNBLでアシスト王を5回獲得していることです（2001, 2004, 2005, 2007, 2009）。

海外リーグにも挑戦し、2002-03シーズンにはセルビアのOKKベオグラード、2006年にはトルコのバンヴィットB.Kに所属しました。また、オーストラリアNBLのニュージーランド・ブレイカーズには2003-04シーズンから所属し、2010-11シーズンにはチーム初優勝に貢献。ブレイカーズでは8シーズンを過ごし、引退後には背番号32がチーム初の永久欠番となる栄誉を受けました。

ニュージーランド代表としても、2000年シドニーオリンピック、2002年世界選手権、2004年アテネオリンピック、2006年世界選手権など数々の国際大会に出場しました。

指導者キャリア

引退後は指導者としての道を歩み始めます。2011年にホークス・ベイホークスのヘッドコーチに就任し、2シーズン指揮を執りました。2013年にはサウスランド・シャークスのヘッドコーチに就任し、同チームを2013年と2015年に優勝に導きました。ニュージーランドNBLのコーチ・オブ・ザ・イヤーを3回受賞（2012, 2013, 2015）するなど、その手腕は高く評価されています。

オーストラリアNBLでは、2013年から2016年までニュージーランド・ブレイカーズのアシスタントコーチを務め、2016-17シーズンからヘッドコーチに昇格。2シーズン指揮を執った後、2018-19シーズンにはメルボルン・ユナイテッドでアシスタントコーチを務めました。

ニュージーランド代表のヘッドコーチも務め、2012年から2015年までアシスタントコーチ、その後ヘッドコーチとして2019年までチームを率いました。

日本でのキャリア

2019年10月、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ（Bリーグ）の香川ファイブアローズのヘッドコーチに就任し、日本での指導を開始しました。2021年7月にはB1の島根スサノオマジックのヘッドコーチに就任。2021-22シーズンにはチームを初のチャンピオンシップ進出、ベスト4という輝かしい成績に導きました。

卓越した指導力で国内外のチームを成功に導いてきたポール・ヘナレ。今後の活躍も大いに期待されています。

もう一度検索