マイク・ソーシア

マイケル・ローリ・ソーシア (Michael Lorri Scioscia)

元プロ野球選手であり、著名な監督でもあるマイケル・ソーシアは、1958年11月27日にアメリカ、ペンシルベニア州デラウェア郡アッパー・ダービーで生まれました。右投左打で、愛称は「ソーシュ」または「Sosh」です。

経歴

ソーシアは、1976年のMLBドラフトでロサンゼルス・ドジャースから全体19位で1巡目指名を受け、入団しました。彼のメジャーデビューは1980年4月20日で、その後1992年までドジャース一筋でプレイを続けました。特に1981年は50日間のストライキによるシーズン短縮がありましたが、それでも93試合に出場しました。この年のワールドシリーズでは、正捕手をベテラン選手に譲ったものの、第3戦に代わって出場し、ピッチャーを立て直す活躍を見せました。

1982年には129試合に出場し、1983年には故障が影響し、わずか12試合に留まりましたが、その後1984年には114試合、1985年には141試合に出場し、自己最高の打率.296を記録しました。また、1988年にはチャンピオンシップシリーズの第4戦でメッツのエースに対し同点の2ラン本塁打を打ち、チームに勝利をもたらしました。ワールドシリーズでは見事に優勝を果たし、個人としてもチームの重要な一員となりました。

1989年と1990年にはそれぞれ10本塁打と12本塁打を記録し、オールスターに選出されました。しかし、1991年には致命的なけがを負い、選手生活の終幕が近づきました。引退後は、ドジャースでコーチを務めた後、2000年からアナハイム・エンゼルスの監督に就任しました。

監督としてのキャリアでは、2002年にエンゼルスをリーグ優勝に導き、ワールドシリーズ優勝も手にしました。特に彼の指導力と戦略は評価されており、2009年には契約を延長し、60歳を迎える年までチームを指揮しましたが、2018年に監督を退任しました。その後も2021年にはアメリカ代表の監督を務め、東京オリンピックでは銀メダルを獲得しました。

人物としての魅力

ソーシアは選手・監督両方でワールドシリーズ優勝を経験した数少ない人物の一人です。彼はノーヒット・ノーランを捕手として2度達成し、1990年にはオールスターゲームにも出場しました。また、彼はバイリンガルであり、英語とスペイン語を流暢に話します。これは特にラテンアメリカ出身の選手とのコミュニケーションにおいて大いに役立ちました。彼のスタイルはスモールベースボールを好み、バントや盗塁を多用する戦術が特徴です。

現役時代は背番号「14」を身に着けており、監督としても同じ番号を使用していました。さらに、息子のマットが2011年のMLBドラフトでエンゼルスに指名されるなど、家族も野球界に係わっています。

彼のキャリアは多くの記録や栄誉に彩られており、選手としても、監督としても、野球界に多大な影響を与えた人物と言えるでしょう。

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