マイク・リンダップ

マイク・リンダップ

イギリス出身のミュージシャン、マイク・リンダップ（本名：Michael David Lindup）は、1959年3月17日にロンドンで生を受けました。彼は、世界的に知られるファンク・ロックバンド、レベル42の主要メンバーとして、主にキーボーディストを務めています。

経歴

マイク・リンダップの音楽キャリアは、1979年にベーシストのマーク・キングらと共にレベル42を結成したことから本格的に始まりました。バンド結成初期から、彼はその卓越したキーボード演奏でグループのサウンドを支え、マーク・キングのベースプレイと共にバンドの音楽性の核を形成します。

レベル42では、主にマーク・キングがそのパワフルな低音ボーカルでリードを務めますが、マイク・リンダップもボーカリストとして重要な役割を担いました。彼の歌声は、キングとは対照的な、高く透明感のある美しいファルセットが特徴です。特に、1983年にリリースされたシングル「サン・ゴーズ・ダウン (The Sun Goes Down)」では、彼自身がリードボーカルを務め、この楽曲はバンドにとって世界的なヒットを記録し、彼のボーカリストとしての才能を広く知らしめることとなります。

バンドの中心人物としてマーク・キングと共にレベル42を牽引していましたが、1990年代に一度バンド活動から離れることを選択します。しかし、音楽への情熱は衰えず、その後、2006年に再びレベル42へ復帰。以降、現在に至るまでバンドのキーボーディスト、そしてボーカリストとして精力的に活動を続けています。

音楽的な特徴と役割

マイク・リンダップのキーボードプレイは、レベル42のサウンドに不可欠な要素です。ファンキーなリズムを基盤としたバンドの楽曲において、彼はグルーヴィーなコードワーク、メロディアスなシンセサイザーソロ、そして楽曲のムードを彩る様々なサウンドを提供します。その演奏技術は高く評価されており、マーク・キングのベースと共に、彼のキーボードはレベル42のサウンドを定義する代名詞の一つと言えます。

ボーカリストとしては、主にハーモニーやコーラスラインを担当することが多いですが、その際立つファルセットボイスは、レベル42の楽曲に独特の彩りを与えています。マーク・キングの力強い歌声との見事なコントラストと掛け合いは、バンドの音楽性を豊かにする重要な要素です。リードボーカルを務める機会は限られていますが、「サン・ゴーズ・ダウン」での成功は、彼が単なるキーボーディストに留まらない、多才なミュージシャンであることを証明しています。

ソロ活動

バンド活動と並行して、マイク・リンダップは自身の音楽性を追求するソロプロジェクトも行っています。1990年にはソロ名義でアルバム『チェンジズ』をリリースし、自身の音楽世界を展開しました。その後も、2003年にはアルバム『Conversations with Silence』、2011年にはEP作品『On the One』といった作品を発表しており、彼のコンポーザー、そしてパフォーマーとしての多様性を示しています。

人物像

外見的な特徴としては、やや日焼けしたような肌の色が挙げられることがあります。長年にわたり第一線で活躍し続ける彼の姿は、音楽に対する真摯な姿勢と、レベル42への深い貢献を示しています。

マイク・リンダップは、レベル42というバンドのサウンドを形成する上で中心的な役割を果たしたキーボーディストであり、その個性的なファルセットボーカルで多くのファンを魅了し続けています。脱退と復帰を経てなおバンドに貢献し、ソロ活動も展開するなど、イギリスの音楽シーンにおける重要な人物の一人です。

ディスコグラフィ (抜粋)

ソロアルバム

『チェンジズ』 (Changes) (1990年、Resurgence)
『Conversations with Silence』 (2003年、Naim)
『On the One』 (2011年、Naim) ※EP

レベル42

(※詳細は多数のため割愛)

外部リンク

マイク・リンダップ - Discogs（英語）

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