マイケル・ローレンゼン

マイケル・クリフトン・ローレンゼン

マイケル・クリフトン・ローレンゼン（Michael Clifton Lorenzen）は、1992年1月4日にカリフォルニア州アナハイムで誕生したプロ野球選手であり、現在はMLBのカンザスシティ・ロイヤルズに所属しています。投手としての役割に加え、外野手としてもプレーした経験を持つ「ゼン・マスター」として知られています。

経歴

プロ入り前

ローレンゼンは、2010年のMLBドラフトでタンパベイ・レイズから7巡目（全体221位）で指名されましたが、契約せずにカリフォルニア州立大学フラトン校に進学しました。大学での活躍を通じて、彼はプロ野球選手としての道を選び、2013年のMLBドラフトでシンシナティ・レッズから1巡目追補（全体38位）で指名され、プロ入りを果たしました。

レッズ時代

プロデビューは2013年、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・レッズで行われました。以降、A級デイトン・ドラゴンズやA+級ベーカーズフィールド・ブレイズ、AA級ペンサコーラ・ブルーワフーズでプレーし、合計22試合に登板、1勝1敗4セーブ、防御率3.00を記録しました。2014年はAA級ペンサコーラでプレーし、良好な成績を残しました。

2015年、メジャー契約を結び、ミルウォーキー・ブルワーズ戦で初登板を果たしましたが、この試合では敗戦投手となりました。その後は徐々に経験を積み、2016年には父の死去という悲しみも抱えながら、メジャー初本塁打を含む活躍を見せました。2017年には70試合に登板し、自己最多の成績を残しました。2019年には投手だけでなく外野手としても活躍し、三刀流を達成しました。

エンゼルス時代

2021年にはロサンゼルス・エンゼルスと契約し、ここでも先発投手として活躍し始めました。2022年のシーズンでは、エンゼルスで初勝利を飾りました。

タイガース、フィリーズ時代

その後、デトロイト・タイガースと契約し、2023年にはオールスターゲームに初選出。シーズン中にはフィラデルフィア・フィリーズに移籍し、ノーヒットノーランを達成するという偉業を遂げました。

現在の状況

2024年にはテキサス・レンジャーズに移籍し、現在も投手として活躍中です。彼のプレースタイルは、速球に加え多様な変化球を用いた堅実な投球内容で知られています。また、バッティングにも力を入れ、メジャーでも定期的に打席に立つなど、その多彩な才能を発揮しています。

選手としての特徴

ローレンゼンの投球スタイルは、最速99.3mph（約160km/h）のフォーシームとツーシームを中心に、93mph（約150km/h）のカッターや各種変化球を使いこなす点にあります。特に2016年からリリーバーとしての役割を担い、その球速が向上したことが彼の成長を示しています。

また彼の打撃力も注目されるポイントであり、複数のシーズンで安定した打率と本塁打を記録しています。特に2018年には打率.290を達成し、打撃でも充分な力を示しました。

成績と記録

• - MLBオールスターゲーム選出: 1回（2023年）
• - ノーヒットノーラン: 1回（2023年8月9日、対ワシントン・ナショナルズ戦）

ローレンゼンのキャリアは、投手/外野手としての両方での活躍が光り、今後も大きな期待が寄せられています。

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