マイティボンジャック

『マイティボンジャック』は、テクモが開発し1986年 4月24日にファミリーコンピュータ向けに発売したアクションアドベンチャーゲームです。テクモ初のファミコン参入タイトルであり、1984年のアーケードゲーム『ボンジャック』の続編にあたります。

ゲーム概要

プレイヤーは主人公ジャックを操作し、アイテムやジャンプを駆使して各ラウンドを攻略し、エンディングを目指します。各ラウンドの最後には「王家の間」があり、そこでは固定画面でのアクションが展開されます。エンディングはプレイヤーの行動によって変化します。

ゲームオーバー後には、プレイヤーの腕前を数値で評価する「ゲーム偏差値（G・D・V）」が表示されるユニークな機能も搭載されていました。ピラミッド型の構造を持つ全256面のステージは、複雑に入り組んでおり、プレイヤーを飽きさせません。

かつてフジテレビのホームページでは、本作をアレンジしたFlashゲーム「お台場ボンジャック」が公開されていました。また、TVアニメ『Rio RainbowGate!』には、ジャックの子孫が登場しています。

過去には、テレビ番組の収録でスタジオ観覧に訪れた子供たちに、『マイティ文珍ジャック』という非売品ソフトが配布されたこともありました。これは爆弾のグラフィックが桂文珍氏の顔になっている以外は、通常のソフトと変わりませんでした。

システム

操作は十字キーとAボタン（ジャンプ）、Bボタン（マイティパワー）で行います。王家の部屋と拷問部屋では、Bボタンでもジャンプが可能です。上に押しながらジャンプすると高く、下に押しながらジャンプすると低くジャンプできます。

ジャックの攻撃手段は限られており、敵や障害物を避けながら進むのが基本です。ジャンプすると10点加算されるシステムは、王家の部屋でのボーナスコイン出現や、特定の通路への進入に必要な得点調整に利用されます。

各ラウンドは基本的に一本道ですが、隠し通路やワープゾーン、消える床などが存在します。閉じたドアはスフィンクスの力で開けることができますが、特定の条件を満たす必要のあるドアも存在します。中には、拷問部屋へ繋がっている危険なドアも存在します。

敵の多さや隠し要素の多さから、ゲーム難易度は高めに設定されています。

マイティパワー

ジャックは、ステージに落ちているマイティコインを拾い、Bボタンで使用することでパワーアップします。Aボタンを押す回数によって、パワーアップ段階が変化します。

1枚： 全身が青色になり、橙色の宝箱を開けられるようになります。Aボタンを20回押すと元に戻ります。
2枚： オレンジ色になり、宝箱に触れるだけで開けられるようになります。Aボタンを10回押すと青色に戻ります。
3枚： 緑色になり、敵をコインに変える能力が加わります。Aボタンを5回押すとオレンジ色に戻ります。

マイティコインを10枚集めると、拷問部屋に送られます。

アイテム

爆弾： パワーボールポイントが上昇します。王家の部屋では、全て集めると扉が開きます。
パワーボール： 一定時間、敵を金貨に変えます。
宝箱： 赤い宝箱はジャンプで、オレンジの宝箱はマイティパワーで開けます。
ボーナスバッグ： 100、300、1,000点のボーナスが得られます。
金貨： 500点。エクストラコインの出現に関連します。
ボーナスコイン： 得点の倍率がアップします。
エクストラコイン： 1UP。
風船： 10,000点。
マイティコイン： マイティパワーが使えるようになります。10枚集めると拷問部屋へ。
マイティドリンク： 制限時間を10プラスします。100を超えると拷問部屋へ。
奴隷： 2,000点
ジャックの兄： 1UP。
スフィンクス： 隠しドアが出現・開放され、10,000点。
シークレットコイン： マイティパワー3の時のみ取得可能。50,000点
水晶玉： 取るとある条件が満たされる。
王女、王妃、王様： 最終ラウンドで救出するとクリアとなる。
テクモプレート： ラウンド5のみに出現し、500,000点と1UP。

王家の部屋

各ラウンドの最後にある固定画面の部屋。前作『ボンジャック』とほぼ同じですが、いくつかの違いがあります。爆弾を全て回収すると出口が開きます。登場するアイテムはコイン、ボーナスコイン、パワーボールのみ。王家の間で火のついた爆弾を最後に取ると、王家の間からさらに王家の間へとワープできます。

ゲーム偏差値

ゲームオーバー時には、スコア、ラウンド数、1UP数などを考慮した偏差値が表示されます。

ストーリー

魔王ベルゼブルに捕らえられたパメラ王族を救うため、マイティ一族の末弟ジャックが立ち上がります。気弱なジャックは、王族を救い、世界に平和を取り戻せるのでしょうか。

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