マイマイ (コンゴ)

マイマイ（Mai-Mai）は、コンゴ民主共和国の北キブ州など東部地域を拠点とする民兵組織です。

概要

2000年代以降、コンゴ東部地域は、政府軍に加え、ルワンダ解放民主軍（フツ族系）や人民防衛国民会議（ツチ族系）など、複数の武装勢力が入り乱れる紛争地帯と化しました。これらの勢力による略奪や暴行が横行する状況下で、自らの集落を守るため、住民たちが自発的に武装し、民兵組織を結成しました。それがマイマイの始まりです。

マイマイは、特定の政治的メッセージやイデオロギーを強く持っているわけではありません。しかし、自衛組織としての側面を持ちながらも、政府軍と連携して他の集落を襲撃するなど、その活動は自衛の範囲を超えていると指摘されています。組織の規模は約6,000人と推定されています。

活動の実態

マイマイは、しばしば政府軍と協力して軍事活動を展開し、略奪や暴行に加担しています。また、他の勢力と同様に少年兵を動員しており、その人道的な問題から国際社会からの非難を浴びています。2010年7月から8月にかけては、200人以上に対する集団婦女暴行事件に関与していたことが発覚し、同年10月には指導者が逮捕される事態となりました。

2019年3月9日には、北キブ州ブテンボに設置されていたエボラ治療センターが武装勢力に襲撃され、警察官1名が死亡、医療従事者1名が負傷するという事件が発生しました。現地警察は、この襲撃を実行した武装集団をマイマイであると断定しています。

まとめ

マイマイは、コンゴ民主共和国東部の不安定な情勢の中で生まれた民兵組織であり、複雑な背景と様々な問題を抱えています。紛争の長期化とともに、その活動は変容し、地域住民に大きな影響を与え続けています。

関連項目

* 国際連合コンゴ民主共和国安定化ミッション

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