マイリトルポニー

マイリトルポニー

「マイリトルポニー」（英語名: My Little Pony）は、アメリカの大手玩具メーカーであるハズブロ社が企画・製造・販売を行う女児向け玩具シリーズです。愛らしいポニーたちのキャラクターを中心に展開されており、長年にわたり世界中の子どもたちに愛され続けています。

豊かな歴史を持つシリーズ

本シリーズの起源は1981年に遡ります。ボニー・ザカレルによって子ども向け番組向けに考案されたキャラクター「マイプリティポニー」がその原型となりました。翌1982年には「マイリトルポニー」として本格的な玩具展開がスタートし、アニメ化などのメディア展開も相まって、1980年代には特にアメリカで大きな人気を博しました。以来、時代に合わせてデザインや世界観を刷新しながら、複数の世代を経てシリーズは継続しています。

これまでに確認されている主な世代は以下の通りです。

第1世代（1982年〜1992年）
第2世代（1997年〜1999年）
第3世代（2003年〜2009年）
第4世代（2010年〜2021年）
* 第5世代（2021年〜現在）

各世代において、新しいキャラクターやストーリーが導入され、シリーズは常に進化を続けています。

魅力的なキャラクターたち

シリーズには、それぞれ個性豊かなポニーたちが登場します。特に、2010年から展開された第4世代（『My Little Pony: Friendship is Magic』）は世界的に高い評価を受け、幅広い層のファンを獲得しました。この世代の主要なキャラクターとしては、ユニコーンからアリコーンへと成長したトワイライトスパークル、正直者のアップルジャック、心優しいフラッターシャイ、元気いっぱいのレインボーダッシュ、ムードメーカーのピンキーパイ、おしゃれなラリティなどが挙げられます。彼らの友情と冒険の物語が、シリーズの中心的な魅力となっています。

多様なメディア展開

「マイリトルポニー」は玩具シリーズであると同時に、精力的なメディアミックスが行われています。最初期には短編アニメが制作され、その後、複数のテレビアニメシリーズが放送されてきました。中でも第4世代を基にした『My Little Pony: Friendship is Magic』は、その質の高いストーリーとキャラクターで世界中にファンベースを築き上げました。テレビアニメ以外にも、劇場版アニメが複数制作されており、特に2017年の『映画マイリトルポニー プリンセスの大冒険』は世界各国で公開されました。近年では、ビデオゲーム化もされており、例えば2022年には『マイリトルポニー：メアタイムベイの冒険』が配信されています。これらのメディア展開は、シリーズの世界観を広げ、キャラクターたちをより身近な存在にしています。

日本における展開の歴史

日本国内においても、「マイリトルポニー」は様々な形で展開されてきました。1985年、タカラ（現：タカラトミー）が第1世代を基に、日本人好みのデザインにアレンジした独自のシリーズを発売したのが始まりです。その後、日本独自の仕様は姿を消し、ハズブロ版を基にした商品展開が中心となっていきました。第2世代ではトミーが展開を担い、ジュンプランニングからは関連アクセサリーが登場。第3世代はタカラトミーが取り扱いました。特に第4世代は、2013年のテレビアニメ放送（『マイリトルポニー〜トモダチは魔法〜』）と連動し、ブシロードとドリームズ・カム・トゥルーが玩具や雑貨を展開。一時期はセガトイズもライセンス契約を持っていました。近年では、アパレルブランドとのコラボレーションによる日本発祥の新キャラクター「ジェニコ」の登場や、前述のビデオゲームの国内配信など、多様な展開が見られます。

長い歴史の中で姿を変えながらも、友情や冒険といった普遍的なテーマを描き続けている「マイリトルポニー」シリーズは、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

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