『マイリトルポニー エクエストリア・ガールズ - エバーフリーの伝説』は、2016年に
アメリカ合衆国と
カナダで制作された
アニメーション映画です。大人気シリーズ『マイリトルポニー』の劇場版作品として、前作『
マイリトルポニー: エクエストリア・ガールズ - フレンドシップ・ゲーム』に続く第4作目にあたります。
本作の舞台は、シリーズ初となる夏のキャンプ場。キャンタロット高校を飛び出した主人公たちは、アウトドアスタイルの服装に身を包み、開放感あふれる冒険へと旅立ちます。いつもの学校とは異なる環境が、物語に新たな活気と魅力を与えています。
日本での公開は2017年2月1日、Netflixでの日本語吹き替え版配信という形で実現しました。翻訳は寺尾知寿子氏、演出は打越領一氏が担当し、高いクオリティの日本語吹き替えが、日本のファンを魅了しました。さらに、TVシリーズ『
マイリトルポニー〜トモダチは魔法〜』でお馴染みの声優陣が再集結。キャラクターたちの個性豊かな声を、再び楽しむことができます。
特筆すべき点として、本作はシリーズを通して主人公として活躍してきたトワイライト・スパークルが一切登場しない、初めての作品となっています。彼女の不在によって、新たなキャラクターや、既存キャラクターの新たな一面がクローズアップされ、シリーズファンにとっても新鮮な驚きをもたらす作品となっています。
主要な登場人物として、キャンプ場の管理人であるグロリオーサ・デイジー(ガイア・エバーフリー)の存在が物語の中核を担います。表面的には親切で人当たりが良い彼女ですが、実際はキャンプ場の閉鎖危機という大きな問題を抱えています。資金難からキャンプ場を手放すよう脅迫を受けており、その重圧からストレスを抱え込み、次第に心のバランスを崩していきます。
彼女は、キャンプ場の存続を懸けて、森で見つけた宝石の力を利用しようとするものの、その計画は思わぬ事態を招いてしまいます。彼女は、伝説の魔物「ガイア・エバーフリー」へと変身し、キャンプ客たちを森に閉じ込めてしまうのです。このピンチに、主人公の仲間たちが立ち上がり、グロリオーサと対決。激しい戦いの末、彼女を元の姿に戻すことに成功します。
事件の後、グロリオーサは自身の過ちとキャンプ場の危機を仲間たちに告白します。そして、皆の協力のもと、資金を集めるための「クリスタル・ガーラ」を開催。町中の人々の支援を得て、見事、キャンプ場の閉鎖危機を回避します。この感動的な結末は、友情と協力の大切さを改めて教えてくれるでしょう。
一方、キャンプ場の共同管理人であるティンバースプルースは、ハンサムで明るい性格の持ち主。落ち込んでいる主人公を励ましたり、ストレスを抱えるグロリオーサにも優しく接するなど、温かい人柄が魅力です。主人公との間には、恋の予感も漂います。
『マイリトルポニー エクエストリア・ガールズ - エバーフリーの伝説』は、友情、冒険、そして成長を描いた、見応えのある作品です。シリーズファンはもちろん、初めて『マイリトルポニー』に触れる人にもおすすめできる、心温まる物語となっています。美しい映像と、魅力的なキャラクター、そしてスリリングな展開は、きっとあなたをエクエストリアの世界へと誘うことでしょう。
本作は、Netflixでの配信に加え、公式YouTubeチャンネルでも視聴可能です。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。